5時51分頃の薩摩半島西方沖の地震について
オレのツイッターアカウントが画像付きで地震速報を飛ばすのは、どこかで携帯がヴィヴィ鳴るようなレベルである(連動bot)。
M7越えは津波発生の一つの目安である。
果たして津波注意報が出、
30センチ、観測された。メートル級になってもおかしくなったが
「横ずれ」断層の故に、津波を高くする要素である「上下」の動きが少なく、高くならなかった。ちなみに終わってみれば「大したことない」なのだが、これは振り返ってみれば説明出来る話で、分からない段階ではきちんと避難行動を取るのが正解である。予報通りなら逃げて良かったわけだし、外れた場合は訓練と捉えれば良い。ちなみに自分のシステムは震源が表示されるため、それを「待つ」クセが家族に付いてしまっている。本当は良くない。直下型の場合、出るまでの数秒が隠れるための僅かな時間だからだ。
さて今回の地震であるが。
近代地震観測網で引っかかったものはなく。
日常的に地震が起きてる場所でもない。
ただ、海底地形はゴツゴツとし、音波探査で断層も確認されている。ちなみにここはプレート内部で「割れ広がる」運動があり、断層のずれの方向「北西-南東方向への引っ張り」より、その運動の一環に見える。しかしいかんせんデータが少ないので断定的なことは言えない感じ。なお、奄美で過去観測された津波は沖縄トラフ(南海トラフの続き)由来が多く、今回地域の震源のものは見当たらない。
・古文書レベルで被害地震の記録はない
・1000年スケールで地殻変動の痕跡は認められない
・万年スケールで北西方向「甑島」近辺の断層が2500-15000年間隔で活動と推定
・この地域固有のプレート運動に伴うものと推定される(南海トラフ・沖縄トラフへの連携は考えにくい)
(人間にとっては)非常に間隔の長い断層活動の一環、程度しか今のところ結びつかない。
なお、今後一週間くらい、余震活動に注意されたいとのこと(気象庁)
資料
新編・日本の活断層/東京大学出版会
九州北部近海の歴史地震と仮定津波の伝播図/羽鳥徳太郎
甑断層帯の長期評価/地震調査委員会
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