クリスマス○月と★星と
●クリスマスの月
クリスマスの満月は~みたいな情報がネットで飛び交ってますが、どの日であろうと19年に1回同じ月齢が巡ってきます。「メトン周期」と言います。元日も19年ごとに満月、あなたの誕生日も19年ごとに満月です。身も蓋もありませんが、「クリスマスの満月」は多くの人が五回以上は経験出来ません。見ておいて損はないでしょう。
★クリスマスの星
ツリーのてっぺんにでっかい星を飾りますが、あれは「ベツレヘムの星」と言い、イエスの誕生を占星術師達に伝えたという、聖書の以下の記述に基づきます。
イエスが、ヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムで生まれたとき、見よ、東方の博士たちがエルサレムへやって来て、こう言った。
「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおられますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。」
(マタイによる福音書第2章1,2)
これが実際どんな天文現象だったか、というのは敬虔な天文学者達によって捜索が続けられ、数年おきに新説を見てニヤニヤし、幾つか当ブログでも紹介したが、最近はあまり見なくなった。彗星・流星・超新星あたりは「ありがち」だが、博士たち=天文に精通している、という解釈から、もっと象徴的な現象だろうとして紀元前7年の「木星・土星3連会合」(くっついたり離れたりを3回繰り返す)
などが良く上げられる。木星はその出自から王権を象徴する。
○クリスマスの月と星☆
その木星が月に隠されて(木星食)出てきた瞬間だ、という説もある。
紀元前6年3月20日のことで(このシミュレータ画面は日本時間で表示されている)、春分(星占いの始まりであることに注意)に近い頃だし、新月、王権の星、屋外厩に赤子がいてもそう寒くはないだろうという状況証拠も成り立つ。が、さて。
まぁ、あまりガチガチに科学的に追い込むのもつまらんかも知れぬ。同じ夜空は人生二度はなし。まぁ、そんなことに思いを馳せて「19年降ぶりの姿」をぜひ。
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