クリスマスプレゼントのクリエイティビティ
今上天皇陛下に置かれましては、益々ご健勝であらせられ。
この日付の休日であるから、「サンタの下請け」が最後の仕込みに出向いた例も多かろう。ちなみにウチの娘は小五になっても「気づく」気配が無かったのでこっちからバラした。妻がバイト時代に磨いた梱包テクを十全に駆使したので微塵も疑わなかったらしい。
で。
多分トップ売れ筋はゲームとアニメ関連商品であろうが、ひとつ勝手に危惧していることがある。
「鉄道模型の入門セット」は売れているのか。
(売り切れてない、お察し)
音楽でハイレゾと称しつつ昭和レコードの再発が多いと文句ぶーたれているが、実はこっちも同じ状況である。昭和の国鉄型をリニューアルしておっさんに売りつけている。
まぁ「真性」ならゲームに目もくれずこっち来るので、一定数は存在するであろう。ただ、メインストリームではないから、周りに同好の士は少ないはずで、メンテナンス等のスキルや「限られた手持ちでバラエティを持たせる工夫」は生まれづらい。ゲームはパッケージされたソフトウェアと画面の中で遊ぶより他ないが、鉄道模型は少しの買い足しと少しの工夫で色んなパターンが作り出せる。バリエーション展開とオリジナリティ獲得という点ではレベルが違う。また流行とか完了とかないので、「陳腐化」という概念自体存在しない(メカとしてぼろくなった、はある)。
が、この「少しの工夫で好き放題」が、今の子供達には「何をどうして良いか分からない」らしいのだ。それが証拠にクリスマスや入学シーズンのタイミングで「レイアウトプラン(線路の配置)」で検索してきた履歴が増える。大カーブとか、立体交差とか、自身の「萌えアングル」を再現してやりゃいいんだが、まぁ「萌えた」経験がない=旅行・遠出の経験がない。のかもね。
で、そこまでは前にも書いた話、言いたいのはこの先。
そういう「好き=目標」があり、「工夫して実現する」思考力を養うことこそ、鉄道模型の真のポテンシャルではないかと思うのだ。併せて機械や電気の知識が身につく(メンテナンスのために身につけざるを得ない)。それは「職人」の素養を備えるという作業に他ならない。ゲームでは宛がわれた範囲以外はどうにも出来ないから、そういう素養は身につかない。
どっちが人生に(!)有用か明らか…だと思うんだが、場所と時間と電気を食うばかりで生活して行く上で(!)何も役に立たないと言われればそれまで。まー一般に精密機械って男の子なら好きだけどね。好きなはずだけどね。今でもね。
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