kalafina整いました【ハイレゾ音源再生】
クレカ決済月変わってDL。これでアルバム音源はハイレゾで揃った。まぁここまでハマるとは思わなんだ。
ちなみに彼女らのハイレゾはベスト盤「Red」「Blue」が初出で、以降の新譜はハイレゾ同発、追って過去4作がハイレゾ化、という経緯をたどった。自分はそのベスト盤から入ったのでスムーズにハイレゾオンリーで整えられたが、CDで過去作持ってた音質厨は…まぁ、買ったか、構わず。kalafinaに限らないが、販売側はハイレゾを出すならタイムラグ置かずに同時に、そしてCDは単純にハイレゾを44/16にコンピュータで演算した物で出して欲しい。良くヤマハの10モニやラジカセでCDの音質をチューンするとか聞くが、ハイレゾ環境はやはりオーディオセットの対象としては敷居が高く、限られた器の中で音質が欲しいとなるとCD、となる。「どんな機械でもそれなりに」は圧縮音源でやっていただければ良い。CD回してスッカスカだと寂しいことこの上ない。
さてこのブログで扱うからには音質に触れる。率直書くと以下のよう。
・初作「Seventh Heaven」から最新「far on the water」まで音質の差は感じない
・クラシックの最新盤に比して「掠れ」「しゃりつき」「輪郭のささくれ」を感じる部分があり、高域方向の伸びは丸い
・44/16に変換すると驚くほど情報量が減る
まとめると「ハイレゾらしさは存分に持っているが、最新・最高と比べると差がある」。音の掠れ方から、プロセスのどこかにアナログ段が入っている物と見られる。まぁそれはそれで「音色」を作るので一概に否定は出来ないが、「純化結晶」はこのコーラス・ハーモニクスには似合って美麗のはずで、是非最高峰の音質を目指していただきたい。オレは最高音質のクラシックとタメ張れと過去に書いたアーティストは無いはず。そこを競れと書いている。相応の価値があるように思う。「音楽」のf特を再掲しておく。
kalafinaは3人ヴォーカルのコーラスワークが何よりの特徴で、「ring your bell」の終曲部分などハーモニクスに包まれて至福の瞬間、となるのだが、楽器に何でも使うというのも特出しして良いであろう。ハイレゾだとハーモニーとの親和性もあって特に弦楽が似合うのであるが、ギター・ベース・ドラムス、電子楽器もじゃんじゃん出て来る。アラビックなテイストを持つ物(シタールか?二胡も?)まである。和にしてアジアン、女性的で遺伝子に直接コンタクトしてくる。
ちなみに生楽器とサンプリングの差は結構歴然と出て来る。生楽器は指向性情報が多いせいか音像がスピーカと自分の間の空間からせり出して結像し、一方電子楽器はスピーカ同士を結んだ線にぺたっと貼り付く。
まぁ「最高」とは言わないが「ハイレゾとして素直に楽しめる」音質は有していると判断する。ただ、「しゃり」「ささくれ」はシステムによっては「刺さり」と感じる可能性があると見られ、装置をハイレゾ化する場合は音源USBに放り込んで、店に持ってって視聴して決められたい(「うすむらさき」なんか出やすい)。アキュフェーズ+ソナスファベールとかB&Wのダイヤモンドシリーズとかで好きな傾向を探して、予算に合わせて選んでもらうといいだろう。オペラに近いのでボーカル物と言うよりはクラシック向きのチューンでOK。まぁ、贅沢していいと思うわ。
通奏低音を有する歌姫トリオの至宝に栄光あれ。
« 冥王星という氷結アクティブ | トップページ | 怪しくない部分が無くなった »
コメント