念力歌ふぇ(ねんりきかふぇ) @sasashihan
「逆伊賀越え」をして。
阪堺電車で堺に下る。
さかい利晶の杜(りしょうのもり)。
「利」と「晶」はそれぞれ堺に地縁を持つ千利休と与謝野晶子である。なお、建物の立地は利休邸跡のはす向かい。
歌人・笹公人さんのお誘いを受けて短歌会に属したことは時折書いているが、その笹さんの短歌をモチーフにしたNHK・Eテレのミニドラマ「念力家族」の展示会に出かける。
ここは常設が戦国の貿易港・堺であり、利休であり、そして与謝野晶子であるが、その特別展という体。今日は笹さんが来場され、併せて茶会と歌会という風流極まる流れ。
展示物は番組で紹介した短歌の他、単行本の装丁や推薦文の原画・原稿など。ちなみに笹さんの作品に与謝野晶子を盛大にパロったもの返歌があり、イベントの起点になっている。
一通り見終わって笹さんと合流し、茶室へ。
(画像は公式より)
繋がり繋がりで集った皆さん。お店、作家、マンガ家、プロレスラー。
(三千歳【みちとせ】という「三千年に一度咲く梅の花をイメージ」した創作和菓子/京都・嘯月さん)
この歌会に参加された方(笹さん除き十名)の中に茶人が三名。
基づいて、ガチ裏千家。
作法?知らんよもちろん。妻の嫁入り道具に茶道具一式あって、常滑焼で抹茶を点てるが、ほぼ武将の酒盛りみたいな飲み方。
が、いただいたお茶はそんなことどうでもいいレベル。抹茶が苦いというのは作られた嘘と知ってはいたが、逆に本当に美味しい抹茶というのを初めて知った。へ~!てなもの。
「この後歌会ですが…」
「歌は何に書きましょう」
「懐紙(かいし)でどうでしょう」
懐紙。そう、これに一首したためて読み上げようって、風流もここまで来ればもの申すことは無し。なお、この菓子の写真はその歌会の際に頂いたものを撮り直したもの。写メOKの茶会などない。
順繰りに詠んで行く。即興。お題は「利」。ちなみに「利」は利休の利だが、便利の利であり目利きや利き手などの利でもある。色々詠める。流石笹さん目の付け所ステキ。
で、念力なのはこの後。10人の作品から「良い」と思った方三名を挙げて行く。得票多い方から三名に特典、という目論見だったが。
「得票は?」
「それが…」
8票が3名。すなわち888のこれ以上無い末広がり三連発。
「おお」
「素晴らしい」
理系のコメントは無粋なので止めておく。
自作を晒しておく。
お題:利
・手のひらの便利で予約争奪戦 電波届かぬ宿の星空
更に帰路で浮かんだのこれ。
・改札にカードをかざす君を見て利き手が左であることを知る
さて、工場に戻りますよ。皆さんありがとうございました(^^)
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