はじめてのC
…カテゴリ「旅行」が正確なのかどうかはさておき。
「光速の20%」すなわち「0.2C」まで加速するそうな。一般に衛星を多機能にし、遠くへ飛ばそうとすると、衛星もデカく、ロケットも大きくなる。現在までに人類が飛ばした最高速の物体は先に冥王星を探査した「ニューホライズンズ」で、対太陽速度37.5km/sに達した。以後、太陽引力による減速を受けたが、それでも23km/sを保持している。ただ、光速は300000km/sであって、4.3光年先のケンタウルス座αまで飛ぶには56000年かかる。
対してこの計画はどういうものかというと。
・超小型(数g)を機能別に多数用意
・推進装置はソーラーセール(光圧推進)
実はこれ画期的でも何でもない。「電子回路が小型化すれば、観測器を小型軽量に出来る」というアイディアは大昔からあり、「ドラえもん」にも出て来るくらい。ちなみに「ニューホライズンズ」の質量は450kg程で、こいつを光速の0.008%の加速するのに、米国最強のロケットを必要とした。
一方、ソーラーセールは1930年代には提唱されていて、
日本が衛星推進装置として実用化し、もう飛んでるw
後は大出力のレーザ光源だけ。まぁなんとかなるでしょ。
「宇宙戦艦ヤマト」の巡航速度が光速の99%(0.99C)
スターウォーズに出て来るハン・ソロの船「ミレニアム・ファルコン」が光速の1.5倍(1.5C。本当に出せたら時間が逆行する)
比して数グラムではあるが「0.2C」。60000km/s。
人類ははじめて、略号Cで表記出来る物体を生み出せるのか。
空想だった出来事を、技術的に真剣に検討出来る時代が来た。
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