CelticWoman「DESTINY」on96kHz/24bit【ハイレゾ音源再生】
妻が好きだというので過去作円盤買っていたが、新譜はハイレゾ配信もされた。
「配信って歌詞カード無いんじゃ……」
音質至上主義。なおDL先は国内配信会社もあったがHDTracks。だって安いんだもん($17.98)。
再生はDLNAよりOPPO-103JPにてPCM変換。同軸でデノンDCD-SX11。アナログでヤマハDSP-Z11→NS-F500。スタックスも併用する。
●ケルティックウーマンについて
アイルランド出身の女性で構成される4人組の音楽グループ。但しメンバーと人数は固定していない。コーラスワークを主体とし、ギターやフルート、バイオリン、ハープ、パーカッションなどで伴奏。名の通りケルト音楽および現代ポップのケルティックアレンジを歌う。
●「Destiny」概要
最新作「Destiny」は2015年10月発売で今更だが、音質気に入ったので特出しする(公式サイトはいつまで2014年のクリスマスアルバムのままなのか)。
そもそもCDがノイズフロアの低い清らかな空間でハッキリクッキリ音を配する音作りだったが、ハイレゾでそのノイズの少なさに磨きが掛かり、音はより階調豊かにしなやかになった。ハイレゾの真骨頂というか、良いところを存分に生かした。そんな作り。
ハープの音が跳ね、ボーカルは豊かに前へせり出す。あとEnyaにも共通するが、独特の腰の低い低音のビートが基調にあって、これが締まって出てくる。サブウーハが仕事をする。音の密度高く、埋没というか浸れる作りである。音量取れれば存分に楽しめ、音量上げても「うるささ」は全くない。
●いくつかピックアップ
2曲目「Siúil a Rún」ケルトの土着の楽曲とかで、1stアルバムの8曲目にも入っている。アレンジもメンバーも違うので一対比較はできないが、クリアネス・音数どちらも向上。豊穣な、そんな表現が使えるか。
3曲目「Ride On」Jimmy McCarthyのカバー。クリスティ・ムーアのバージョンの方が知られているか。聞けば「ああ」という方あるのではあるまいか。フィドル(要はバイオリン)の伸びやかで艶やかな響きがたまらなく心地よい。
5曲目、ゲーム「スカイリム」のメインテーマ(曲名Dragonborn)。十重二十重に音の重ねられた力強く大きなスケールの楽曲で、充足感が心地よい。残響が拡散して行く。
6曲目「How Can I Keep From Singing」アングロサクソンの伝承曲で、これも聞けば「ああ」となる。コーラスワークだけのアカペラで始まり、少ない楽器でゆったりと進む。「音に包囲されたい」という気持ちになる。
8曲目「Tír na nÓg」ティルナノーグ……ケルト神話で外せない伝説の地「常若の国」。明るくダンサブルだがどこか切ない楽曲に仕上がっており、ノスタルジア刺激される。雲の位置低いが透明な空。そんな見通しの良い録音。
●まとめ
クリアで快活なことこの上ない。声質好きなら震えが来るだろう。「心震える感動を」とはウォークマンの煽り文句であるが、それを実感できる。透明で「高い」「よく通る」音。シャリシャリでもキンキンでもないが、静寂から刹那で立ち上がる音の鋭さは高周波まで伸びていないとでないもの。ギターの音にここまでの輝きを持つ物を知らぬ。スタックスで聞くと、吹奏系やヴォーカルに若干の「マイクの吹かれ」を感じるが、スピーカ経由なら些細。「ポップスのハイレゾ」この位のクオリティ備えて欲しい。当面のリファレンス。
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