ルールを守る理由
「破った結果」の最悪たる事例が尼崎列車事故であって、応じて4月25日の記事として考えてはいたのだが、神戸の高架橋落下事故も「それ」っぽいとあって結果を待つため1日ずらした。
「この設備の重さは3基でおよそ75トンあり、1基につき2か所をボルトで固定することになっていましたが、当時は合わせて6か所のうち、少なくとも3か所が固定されていない状態」
は?バカじゃね?
常識で考えりゃ分かるじゃん。
多くの人がそう思う事だろう。ここで「ルール」という奴をちょっと分別してお目に掛ける
↑細かい
破っても特に問題は無い
~そこまでせにゃあかんの?~
常識で考えりゃ分かるだろ
~越えちゃいけないライン~
このエリアのルールは破ると死ぬor取り返しが付かない
↓ヤバイ
ざっくりこうである。要は「常識」を下回ると死ぬので、常識の少し上にルールを設定して縛るのである。だが、このルールは守る事の面倒くささの故に「破れ」という闇の力が働く。力は大きく次の2種類。
・慣れによる形骸化
・焦りによる無視
まず形骸化。ここで「客先の現場に通って作業をする」という場面を考える。ヘルメット・安全帯・作業前の危険予知と唱和がルールであるとする。するとだいたい…
最初は真面目にやる→唱和(安全帯設置良し!m9(・∀・))とかマンネリ化してきてやめる→現場に通ううち顔なじみになり「あいつならいいや」になる→誰も注意せず・本人も気にとめず
で、安全帯をいちいち付け替えるのをやめたり、ちょっと作業するだけだからとヘルメットを外したまま、とかやるようになるのである。「常識」を踏み外した段階である。これは「慣れ」による危険への感度が下がっている状態でもあるので、常識を外れた作業は段々拡大して行く。で、「いちいち固定するのが面倒くさい」ジャッキの固定を怠ったりするのである。
焦り。尼崎事故はこっちである。罰を受けるのを避けるために常識を越えた速度を出したのである。「急いでいたから」交通事故の加害者がよく言ういいわけ。三菱自動車の「嘘つき性能」も
「発売は来月だぞ!燃費は!」
「達成しました!(大嘘)」
こんな所だろう。ちなみに発売後故障が多い奴は、納期優先で設計が酷い奴というパターンが多い。ただ、クルマでそれをやられると、人的被害や社会的信頼の失墜に繋がる。それを防止するために、所要のデータに基づき稟議するルールになってるんちゃうけ。
ちゃんと「人と金」投入しようや。無茶ぶりはそれで見かけ上抑制したコスト以上の損失を招くぜ。
指差呼称:今日も一日ゼロ災ヨシm9(・∀・)
« 中央構造線と名古屋の危機感 | トップページ | ゴールデンウィークに出かけるところは »
コメント