守るためのテクノロジー
緊急警報放送
が、電気・電子・情報の分野で産業の発展に貢献し、国際的に高い評価を受けてきた歴史的業績を表彰する「IEEEマイルストーン」に認定された。
日本で開発された技術による同賞は他に
・家庭用ビデオVHS(1976) 日本ビクター
・電卓の先駆的開発(1964-1973) シャープ
・東海道新幹線(1964) JR東海
・富士山頂レーダ(1964) 気象庁館
といった面々で、「マイルストーン」……追って振り返り、「ああ、エポックメイキングだな」と思われる物ばかりである。
さておき。
「東日本大震災」を物語にまとめる、と書いた。それは個人的な救助シミュレーションでもあるのだが、そこでこういうシチュエーションと「対策」を書いてみた。
震災では津波の予想高さが後で「10m以上」に修正されたが、停電や携帯電話の混雑でそれを本当に届けたい人には届かなかった。そこで、準天頂衛星から直接個々人の端末に放り込めば、としたのだ。
これを、形は少し違うが実際始めるらしい。
有料記事なので引用が過ぎると怒られるが。
命に関わる話だから少しいいだろ。この図で言うところの右上である。危険な場所にいる人に応じた情報を直接叩き込む。物話の中ではもう少し踏み込み、各自治体で自治体ごとのテンプレ文書を用意しておき、どっちに向かって逃げろとか、避難所へ走れ距離Xmとか、細かく送れ、としてある。まぁ、出来るし、やるべきだろう。ちなみに「マイルストーン」のリストの中にある「富士山レーダ」も、元々は一番高いところに気象レーダを設置し、台風の接近を早い段階でキャッチしようという、同様な救命精神の産物である。準天頂は更に高所から、更にきめ細かく、多様な情報を放り込むように「進化した」と書けるだろうか。
仙台空港滑走路。海など見えない。だが津波に飲まれたことはご存じの通り。このことは、単に「津波警報」を出しても、自分がその対象かどうか判断できないとダメで、「アンタは危険だから逃げなさい」と直接放り込む必要性を示唆する。
自分のツイッターアカウントは、緊急地震速報が出ると、揺れの広がりを画像付きでツイートするように仕組んである。自分の発言を見ることで、マグニチュードと到達時間を知ることが出来る。ここに「アンタ今ココだ」も出せるようになる、と考えれば良い。
日本は「平和な国だ」という。一方で「守るために戦う」というシチュエーションは大好きだったりする。数多時代劇、正義の味方のヒーローたち、プリキュアだってそうだ。そしてそれを、実際に、日本を守るために、次々に実現させてきた。
これこそ、科学技術の正しい使い方であると、我は信じる。
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