癒やしが欲しい
ハッブル公式から画像をかっぱらってきて貼る。宇宙行こうぜ。最近の知見を小ネタとして付けて行く。
土星さん。「輪」は惑星同士の衝突でバラ撒かれた氷のカケラと言われている。されば土星に落ちたり、遠心力で飛ばされたり、カケラ同士が衝突したりと、「雲散霧消」しそうなものだが、どうやらいくつかの衛星が、カケラをテキトーに寄せ集めて軌道を整える役割をしているらしい。これらを「羊飼い衛星」と呼んでいる。
冥王星。最近の人類最大の収穫の一つ。凍り付いた星というイメージ定着してて、捉えたショットがラブリー♡ハート。低温なのでゆっ・・・・・・・・・くりではあるが、流体成分があって、応じた表情変化を持つ。ハートの左半分もそうやってできた。
ケンタウルス座α星C「プロキシマ・ケンタウリ」(Proxima Centauri)太陽のお隣。ケンタウルス座αは、全体で三重連星だが、このCだけなぜかA/Bとは0.2光年も離れており、結果、太陽に最も近い。公転周期は100万年とか。現在ホーキング博士が中心となって、超小型衛星にソーラーセール背負わせて打ち上げ、レーザー光線で光速の20%まで加速、20年でこの星系に放り込もうというプロジェクトが金をくれと言っている。40年前に存在した「ダイダロス計画」は、プラズマ核融合エンジンでバーナード星を目指そう、という「そこでもう無理」な内容だったが、こっちは金だけの問題じゃね?と思わせるのがすごいところ。
シリウス。冬天の白狼。左下光条の中途に白い点がぽつんとあるが、これが「シリウスB」従って二重星なのだがこの光量差があるのでまず見分けられない。ただ、2000年前頃、このシリウスBが一時的に赤く光った時期があり、「赤犬の星」と呼ばれた記録があるとか。実はシリウスは元々Bの方が大きく、先に死に絶え、従ってこのように暗いわけだが、重力だけは残っているのでAからガスを吸っており、これが核融合条件を満たすと光る。2000年前の赤犬はそれと言われる。
ベテルギウス。変な形だがピンぼけなのではない。死にかけていて球形が保てないのだ。デカいのでハッブルでも輪郭が見えた唯一の恒星。超新星爆発を起こして中性子星になると見られる。
イータカリーナ。りゅうこつ座η星。中心の星が死にかけで周りにガスを放出している。実は「星の死ぬ行くメカニズム」は見えておらず、こやつとベテルギウスの中間的存在が分かれば全容が見えると言われる。
NGC4038&4039「アンテナ銀河」。2つの銀河が合体している最中で、普通の望遠鏡だと触角が2本生えているように見えることからいう。強く輝いてる部分は活発な星形成が行われている。我々の銀河も2億年後にはアンドロメダと合体してこうなる。
キャッツアイ。「イータカリーナ」と状況は一緒で、真ん中の白い星が死にかけ。見えている角度が違う。よくオカルト系のアカウントやブログで見かけるが、NGC 6543とカタログ番号持った惑星状星雲である。
ステファンの5つ子。ステファンは発見者の名前。合成ではなく彼らは実際このように見え、このうち赤い(赤方偏移を持つ)4つは、2億9千万光年辺りに近接して存在する。左上の白っぽいNGC7320だけは4000万光年で、同じ方向だが距離が違う。
かみのけ座銀河団。3.2億光年くらいのところに1000個ほど(直径10万光年を1個2個とカウントするのもどうかと思うが)集まっている。かみのけ座は星が少なく、遠くが見えることから、新しい望遠鏡が出来るたびにターゲットとなり、結果宇宙の大規模な構造(たとえば銀河団同士がグループを構成している「超銀河団」の発見)を解明するきっかけとなった。
ハッブル・ディープ・フィールド。おおぐま座のごく狭い範囲を長時間露出。映っているのは小さなモノも含めてほぼ全部銀河で、赤いものほど遠く、128億光年先の奴とか映っている。これをきっかけに、遠い銀河と近い銀河を比較して、銀河の形成史の研究が進んだ。
まぁこんなもんか。宇宙の大きさと立体感は、偶然、一人っ子として形成された太陽のもとに、大きな惑星がマイグレーションで外側へ遷移し、なお残った残骸が集まって構成され、そこに大きな原始惑星が衝突し、適度に傾いて月を携えて回るこの星に生まれ住まう私たちを癒やしてくれる。
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