ひげそり放浪記
「ひげ」を剃る必要を感じ始めたのは大学生くらい。試しに伸ばしたら時代遅れのヒッピー眼鏡になった。
最初のウチは電気カミソリで充分だった。毎夜顔半分泡だらけの父親に比して楽勝とか考えていた。
だが会社通いを初めて程なく剃りきれなくなる。
フェザー・ジレット……「良く剃れて、肌を傷めない」。とっかえひっかえ試した結果、行き着いたのが「貝印カミソリ」だった。
(クリックで公式)
日本人のヒゲ×日本の刃物メーカ。腑に落ちた。縄文系は体毛が濃くなる成分、欧米は日の弱い北欧出自。
3枚刃、4枚刃、時代と共にぞりぞりした、途中、刃先が一頃中国製になったが、すぐ国産に戻った。こういうシンプルだが要求技術の高いものこそ日本以外で作ってはならぬ。
だがしかし。
今年に入って満足に剃ることが難しくなってきた。そり残し、肌の削れ、刃の設計が変わったか。否否。
俺が歳を食ったのだ。それが結論だった。ヒゲにも白髪が交じっている。剛毛縄文毛(なんぢゃそら)に対応した貝印に負けるようになったのだ。
結果、フュージョン。
もとい、
ジレット、フュージョン。5枚刃。ちなみに複数枚の奴は図体がでかくなるので、鼻の下とか微妙なところそり残すのだが、こいつ裏側にも1枚付いてる。
ぞーりぞーり。うん、つるり。
認めたくないものだな。加齢故の道具の変化というものは。
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