ポリバケツ脱出作戦~423系をドレスアップ~【その1】
●冒頭の能書き
土日鉄道では「同じ系列を複数揃える事態はなるべく避ける」を是としている。鉄道模型は見てナンボ、であるから、同じものばかりいくつもあっても仕方が無い。とはいえ、東海道線なんか一頃普通列車は全部113系だったわけで、そういう場合は車両のバージョンや編成を変えたりしている。
で。
今般485系を12連でドカンドカンと揃えるに際し、その主な活躍場所の一つである「九州・国鉄時代」を充実化しようと考えた。九州の普通列車用国鉄電車としては、あずき色に塗られた421・423・415系が存在し、このうち415系はウチでの活躍も長い。ただ、国鉄~JR転換期(=水戸岡デザインの電車もOK=なんでもあり)で走らせることが多く、ガチ国鉄、となるともう一編成欲しいところ。が、
・415系(あずき色)
・415系(つくば万博カラー)
と、415系自体は2編成あるので、さらに415系もなんだかなぁ、と思った。結果。
マイクロエース421・423系セット。ヒジョーに評判悪い。マイクロエース製の模型で突っ込みどころの多い製品は、同社の改名前である「有井製作所」(ああ、と思われたあなたの家にはプラモデルがたくさんありますね?)の産品であった「ポリバケツ」並の手抜きということでポリバケツ・ポリバ・ポリバってる、などと言われる。
ちなみにこの個体はハードオフを流浪したようで、いくつも値札が重ね貼りされていた。2000年9月の製品。前オーナーの手を離れたのはいつのことやら。当初13650円、税抜きと読める。以下、ポリバケツぶりを確認し、馬子にも衣装をという連休の試み。
1.ポリバケツぶりを確認する
「ポリバケツ」まずご尊顔を確認。
先頭クハ421。TNカプラーを付けている。
まぁ製品デフォルトだとアゴ周りスッカスカだから気持ちは分かる。でもそれ売る段には査定下がったのでは。
顔つき。右側153系の初期タイプを受け継ぐデザイン(昭和35年)。KATOのクハ153と比べて立体感に乏しいというか、押されてつぶれたような顔をしている。なお、「交流検知アンテナ」が付いていない。50Hz区間用クハ401の初期に無かったのは確認取れているが、クハ421は知らない。どっちにせよチト間抜けなのでアンテナ付けよう。
比較するまでも無く不安だったグローブ形ベンチレータは113系初期型(トミックス)と比較するとこの通り。屋根上目立つパーツだけに何とかしたい。
マイクロエースは車両ケースが非常にきつく、出し入れしづらい、パーツ痛めやすい傾向があるが(輸送中はきつい方が良いのであるが)、こいつは幌が押し込まれてしまった。まぁ、なんとかしよう。あと所属表記。白帯引いたガチ国鉄型でこの書体はねえべ。
で、動力。とりあえず線路に乗せて電圧を……
動かんw pic.twitter.com/Z9iPSfi2EG
— すのぴ@せとでん使い (@sunop2000) 2016年7月16日
つんつん。動かない。でもまぁ、これは動力シャフトの破損やギヤ欠けさえなければ何とかなる。
■ポリバケツ脱出作戦アイテム
以上から、ポリバケツ脱出を目指して着せる衣装は以下の通り。初期のマイクロエース製品はトミックスのパチもんを大いに参考にした構造なので、トミックスのパーツが色々ポン付けできる。
・モータ(M-5。ここでは0612を使用。0611でも良い。但し、メーカーに在庫があるとは限らない。ジャンク車両を中古で買って取り外す方が早いかも知れない)
・ベンチレータ(別記事でマイクロエースのモハ71を買ったことによってお役御免になった鉄コレモハ70用。念のためトミックスの正規品も用意)
・新集電台車DT21(実車の初期型はクハもDT21のモーターなし仕様・TR64なのでこれでよい)
・所属表記インレタ(くろま屋さん)
・交流電車用アンテナ(トミックス)
以下、順番に書いて行く
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