土日鉄道的「あさかぜ」の黎明
「あさかぜ」という列車は好きだが20系客車にはピンと来ない。と前に書いた。
さてここにぼったくりで知られるこのセットがある。もちろん、新品定価なんかで買ったりしてない。ただ、中身は指紋無しの手つかずと見られる。前の「持ち主」は換金目的で走らせもせず中古に流したのであろう。ただ、元々の値付けが異常なので買い叩かれたに相違ないと思うが。
それは本題ではない。こいつを拾ったのは「マロネ40」が目的である。KATOが「音戸」にマロネ41をアソートしたので、組み合わせて新幹線開業後の「銀河」を組むのだ。
マニ60+マロネ40+マロネ40+マロネ41+オロネ10+オシ16+ナハネフ10+オハネ17(現物6輛)+ナハネフ10
オハネは減車して合計10輛程度とし、土日鉄道的「殿様銀河」とする。さてそうすると「マロネ40」「マロネ41」が各1両余る。ナニ?音戸のロネは1両だけ?確かにそうだが基本セットを2つ買ったw
手持ちの客車とぼったくり、および音戸のハネ見て出て来た結論はこう
「あさかぜ」に組もう。
20系客車登場前の「あさかぜ」編成をネットで探ると各種出てくる。これはよく言われるようにこの列車が「寄せ集め」で出来たためだが、車種編成自体は統一されていて基本はこう。
ハニ+ABロネ+Bロネ+特ロ+シ+ハネ×3+ハ+ハフ
以下、時期によりCロネがフ車で東京側殿艦だったり、ロネやハネが増結されたり、広島回転のハザ2両がハフの後ろに付いたり(って、鉄ヲタじゃない方にはナニイッテンダオメエな暗号文だなこりゃ。文末に解説する)。
ただ、具体的な形式を入れてないのは、構成する車両が各種あったから。人により、当たった資料により、書いてあること違うのはそのせい。すなわちハニはスハニ32だったりオハニ36だったり。ロもスロ54→後にナロ10、ハネもナハネ10だが、20系化後に運転された臨時「あさかぜ」にスハネ30が組みこまれたり。
すると手持ちをニラメッコして言えるのは、Bロネ現車マロネフ29をマロネ41にしてやり、ロをスロ60かナロ11にするという妥協を図れば、「あさかぜ」が用意できるということ。ちなみに「音戸」はオハネ17が多めに欲しくて、それもあって基本が2セットなのだが、引き替えに定期運用のないスハネ30に用務を与えられる(だから音戸で運転してやれよ)。スハニとマロネ40だけ茶色になるが「まだら」にならなきゃ気にしない。逆に寄せ集め=いかにも黎明期・胎動の雰囲気があって良い。
カマはC59・C62・EF58。
17時間の汽車旅が始まる。
【解説】
ハニ:「普通座席車」(記号ハ)と「荷物車」(記号ニ)の合造車のこと。荷物室と客室が半分ずつ。
A/B/Cロネ:「1等寝台車」(記号イネ)を廃止した際、全て「2等寝台車」(記号ロネ)に変更したが、個室の有無や冷房の有無で更にABCに格付けした。
Aロネ:冷房付き個室寝台(当時区分室と呼んだ)
Bロネ:冷房付き幅広寝台(個室ではなくベッド毎にカーテンで仕切る)
Cロネ:冷房なし幅広寝台(同)
ABロネとはマロネ40(元1等寝台車マイネ40)を意味する。同車は個室(A)と幅広寝台(B)の合造車。
ロ:2等座席車。当初リクライニング座席付きの2等車は別格で「特別2等車」と呼んだ。「特別」な「ロ」で略して特ロ。今のグリーン車である。
ハザ:2等座席車。要するに今の普通座席車。1・2・3等に記号イ・ロ・ハを割り当て、普通車は「3等座席車」で記号「ハ」の「座席車」で略して「ハザ」。なおグリーン車は当然「ロザ」【用例】湘南新宿混んでるっぽいからロザに回るわ。
シ:食堂車
フ車:要は車掌室付きの客車。「あさかぜ」の場合マロネフ29という昭和7年製の車両をつないでいた。(電車やディーゼルでは使わない記号)
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