チケット転売ヤー問題
要は「ダフ屋行為」である。根拠法令を貼る。
物価統制令
(昭和二十一年三月三日勅令第百十八号)
第九条ノ二 価格等ハ不当ニ高価ナル額ヲ以テ之ヲ契約シ、支払ヒ又ハ受領スルコトヲ得ズ
第十条 何人ト雖モ暴利ト為ルベキ価格等ヲ得ベキ契約ヲ為シ又ハ暴利ト為ルベキ価格等ヲ受領スルコトヲ得ズ
「暴利」が定価の何倍からを指すかは人によって解釈異なろうが、そこは横串の省令でもぶら下げて「興業の観覧においては指定価格を上回る場合」とでも定義してやりゃいいのである。ただ、多く組織的に、すなわち「下手な鉄砲」状態であるうえ、アングラでも欲しい奴は欲しいと思うだろうから、法整備だけでは根絶は不可能である。買った人と来場者が一致していること(同一性)を確認出来る仕組みと、本当に事情で行けなくなった人が、本当に欲しい人に譲受でき、それを運営が把握できる仕組み作りが欠かせない。航空機のチケットレスサービスのようなクレジットカードと携帯電話の紐付けや、suica等鉄道ICカードの利用などが考えられよう。
ちなみに今は抽選で紙チケットを送付するか、ネット予約のどちらかがメインであるが、実はネット予約というのは圧倒的に東京有利である。殆どの場合管理サーバが東京にあるからである。名古屋からアクセスすると文字通り「光の速さ」であっても「1ミリ秒」遅い。大きなハコだと1万人くらいだが、1万のハコを埋められるアーティストのファンは東京だけでその数以上確実にいるわけで、時報と同時にアクセスしたら東京大勝利で当然の結果となる。このことはダフ屋組織も東京から複数のパソコン・スマホでアクセスすれば良いわけで「効率よく」プラチナチケットを確保できる、とこうなる。ネットは全然「公平」ではない。
まぁ少なくも何らか「ファンクラブ」がある場合は、確実に一定確率で観覧できるようにするとともに、全国ツアーを追いかけ回す(容易に東京に行けないファンの観覧機会を奪う)を禁じるなど、何らか「飴と鞭」が必要であろう。プロ野球は1年分のスケジュールを前年に発表する。ライブ興業で同じ事は不可能、とは思えないが。
「イベント会場のチケット認証システム」はあまねく種々の興業に使えるはずで、ライブ専用と狭く考える必要はない。「本当にアンタ?」は今の技術を使えば確認できるはず。何のための技術ぞや。
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