待つな、頼るな
昼になってニュースサイト開いたら何だこれは。
・三陸に暴風域持った台風が東側から突っ込んでくるのは初の事態である
3日前から気象庁は警告していたではないか。
台風は地震と違い、ある程度精度良く進路と「最悪の場合何が起こるか」が読める。そこで、
・避難不可能(道路寸断・停電・夜間)になる前に避難を終えておく
を目指し、逆算して前倒ししてことを始める。「タイムライン方式」と呼ばれる減災の考え方である。高齢者施設であれば、停電の許されない生命維持ユニットや人工透析の準備、移動手段の確保、などは前もってやっておく必要があろう。 それは当然、勧告だの指示だの出てから動き出すのは遅いと自明である。
「夜になって避難勧告を出すのは逆に危険と考えた」(役場)
予報をし、警報注意報を発表するのは気象庁=専門家である。対して、勧告や指示を出すのは自治体≠専門家、であることに注意が必要である。危険水位を超えたから指示だ勧告だ…そういう機械的な対応は文字通り機械で出来るのである。肝心なのはそうなると「手遅れ」なので事前に全て済ませておくこと。んなもの、役所の物言い待ってたらダメなのは自明である。こういうのは事前に仕組みを考えて実施できるよう訓練しておかなければならない。
ちなみに小本川は多数の中小河川が合流していて、近年の記録だけ見ても、昭和56年、平成2年、平成6年に氾濫している。何故何らのアクションも取られなかったか知らんが、これは「防ぐ努力が必要だった」事例であろう。情報も技術もある時代に何をやっとるか。南海トラフをいかに生き抜くか考えてる身にとっては脱力感しかない。
熊本もまだまだ気が抜けない。なお、関東の地震活動も沈黙しているからと言って安心しないこと。揺れてない方がおかしい。
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