#kalafina meets Accuphase E-470
●冒頭の能書き
「Kalafina」:女性3人ヴォーカルユニット。家族ぐるみでその楽曲に溶けて久しいが、今般アンプを更新して最も本機で聞くのを楽しみにしていたアーティストである。スタートはアニメとのタイアップであったが、NHK「歴史秘話ヒストリア」への起用や「みんなのうた」での歌唱(ムーンフェスタ)、谷村新司とのコラボ(アルシラの星)など、「アニメ」系と高をくくると絶対に損をする。
ハイレゾ配信も2014年より開始されており、率直プロセスにアナログを挟んでおるかと思う部分はあるものの、CDフォーマットとの差は大きく、ハイレゾでより核心に近づけるしその価値があると思料する。「ハイレゾ入門」にも最適と考え、以下ダラダラとアキュフェーズ通して聞いた印象を書いて行く。NAS内音源をOPPOブルーレイ103JPで受け、同軸でデノンDCD-SX11に放り込んでバランス接続。スピーカはヤマハNS-F500。
●blaze
↑に公式動画を貼った目下最近曲。アニメ「アルスラーン戦記」エンディング。
最新録音だけあるというか、これまでと少し変えたというか、高域がよりクリアである。ギターとドラムスがメインなので、弦楽の倍音ゆんゆん成分は少なめだが、それでもそのギターやドラムス、例えばスティック当たる瞬間など、細かい音まで拾い上げて強く放出する。小音量でも「痩せ」が無いので濃い密度で音を楽しめる。まさに「音楽」である。
●ムーンフェスタ
声の輪郭が見事なまでに明瞭でご機嫌である。声のハーモニーは重なり合い震え合い永遠まで伸びて行く。テレビ放送では当然圧縮音声AACになるのだが、ハイレゾで聞いてしまうとそれで聞くとか勘弁してくれと言いたい。
●こいびとの昔語りの夕暮れの
そのコーラスワークが耽溺レベルで堪能できるディープな一曲。ギターとベースに導かれ、声と耽溺が室内に充ち満ちる。あまりデッドな環境で聞くと素っ気なくなる。
●ring your bell
弦楽との相性の良さは特筆に値し、その魅力の一翼を担う楽曲の一つ。広がりや透明感比類なく、耳元まで飛んでくる音の粒子一つ一つに浄化されそう。
●うすむらさき
ハイトーンのコーラスワークとパワフルなパーカッションが対称軸を成す、歌題に比して「濃い」曲。間奏の弦が入ってため息が出てくる。ダメ人間製造曲。
●kyrie
美しく、深く、大きい。エレクトロニクスとアコースティクスの高次元の融合を聞く。2本のスピーカだけでこれだけの音が部屋に充満するのかと変な感心ができる。
■まとめ
SX11について「ストレートかつハイスピードに全部出すキカイ」と評したが、E-470はそれを余さず拾っていって、強く出してくれる。このためボリューム控えめでも芳醇な音楽が楽しめる。出力メータが付いているが、「これ以上はヤバかろう」という音量にしても-40dB振るかどうか。
kalafinaは「親しみやすさ」と、芸術としての本格派としての双方の側面を持ち、それは応じてライトな機器でもガチンコのオーディオ機器にも、という結果をもたらす。ボーナス半分、オーディオに突っ込んでみなれんか。
「音楽を聞く」という時間が激変する。
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