【オカルト】地球生命の文明は我々だけか(2)
●ホモサピエンスの文化史
まず我々現生人類、ホモサピエンスの歩みを概観してみよう。ホモサピエンス最古の化石は20万年ほど前のようだ。アフリカに生き、ネアンデルタール人と共生し、一部混血し、その後アフリカを出て地球全体に広がった。途中「トバ・カタストロフ」など、自然災害まで1万人/全地球レベルまで減少するものの、最終氷河期が1万年前に終わると、急激な人口増加と「文明」の獲得に至った。
それは多く「農耕・牧畜」の発見着手を端緒と定義される。植物繁茂や降水期の周期性発見と、周期到来の予知(天文現象や動物の活動)により、能動的に動植物の育成に参加するようになった。また、これらを可能にする「道具」の所持と、道具の加工に欠かせない「火」のコントロール獲得を外すことはできない。実は「栽培」はアリでも行い、道具は他の霊長類や鳥でも扱うものがある。ただ「火」だけは未だに人類だけしか扱った形跡がない。「火」の痕跡は確かなものでは原人類が70万年頃アフリカで、というものがある。
戻って、ホモサピエンスが「自然任せ」のサイクルに能動的に関わろうとした理由は何だろう。尋ねた人の数だけ意見があろうが、ここは素直かつ単純に「より多く、より安定的に」食い物を入手したかったから、としておきたい。化石が語るに人類はその長い時代の殆どを飢餓と共に生き、短い生涯の間で次世代に繁栄を託して命をつないできた。「今日の食い物今日取りに行く」からの決別は切実な課題だった。氷河期終わって四季のサイクルが安定した、これは絶妙なタイミングだったと言えるであろう。
そして安定して食えるサイクルを獲得した人類は、他の生きる上での困難を克服すべく、石や金属といった「固い無機物」を加工して利用することを覚えて行く。農機具、住居、そして、武器。人類は鉱物や金属器を道具に加工し、自然の生業に左右される暮らしから次第次第に脱却して行く。現代社会に直接つながるのはこれと書いて良いだろう。
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