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2016年10月 3日 (月)

【オカルト】地球生命の文明は我々だけか(5)

●文明の条件

ダラダラ書いてきたが、生命が文明を選択するには動機と条件があるらしい。

・生存手段を確保しようとする動機
・動機を実現する知性
・発達に必要な時間や環境(体躯サイズなどの制約条件)

ちなみにホモサピエンスはここにとどまらず、「楽しむ」という感情を知ってこれを求めた。貴金属を求める、権力の発生や支配、金銭経済などこれを契機とする。「遊び」を行う生物は各種ある。犬猫が知られる他、イルカやサル、鳥類でも。ここでイルカ(クジラ含む)は集団で狩りを行い、しかも大量の泡で円筒を形成し、魚の群れの囲んで逃げ道を塞ぐとか、人間ですら感心するような知性に基づく行動を行う。ただ、例えば、小魚で大きな魚を誘うとか、閉じ込めて飼育するなどの行動に出る気配はない。なぜなら海洋は広大であり、泳げばなにがしか「食い物」は得られるからだ。他方、ホッキョクグマが北氷洋の減少を契機に捕食活動を変化させる動きはない。これは北極海氷の減少が非常に短時間で進んでいるためである。北極海氷に生存資源を特化した彼らはこのままでは絶滅する。「進化」を待つほど悠長な変化ではない。

裏返して人間は各種恵まれた条件の下で発生したが故に、この状態を確保したと言える。他のホモ族が出アフリカ後、絶滅を繰り返してきたことが、この偶然性を証しする。原人でも、ネアンデルタールでもなく、サピエンスを必要としたのだ。そしてサピエンスがネアンデルタールを駆逐したように、いつかサピエンスも「次世代の知性」に駆逐されておかしくない。耐放射線性を備えた生命が核爆発を起こせば終わりである。サピエンスはサピエンスが対応しきれない得体の知れぬ物を自ら生み出してしまった。それは晩年の恐竜が小型哺乳類による「卵泥棒」に悩まされたのと類似の事態を惹起するかも知れない。

恐竜時代が1億5千万年以上、比して人類はわずか10万年、文明の時代に限れば1万年に過ぎない。同列に語るには無理があるだろう。そしてそれはひょっとすると、文明は地球の変化に対しあまりに脆弱で、テクトニクスによってマントル深く溶解した「過去の文明」が多数あることを示唆するのかも知れない。コミュニケーションツールに文字を用いないのであれば、構造物に無機物を用いないのであれば、人類は「過去の文明」と認識できない可能性が高い。

太陽系外4.3光年。プロキシマ・ケンタウリ星系に液体の水を持つ惑星があるという。ただそれはプロキシマ星からの大量の放射線に晒される環境にある。従い、そこに文明があるなら、地球生命によるものとは決定的に食い違う物となる。そして、そのような特定条件下での文明発生を考える思考実験は、地球に起こりうる文明の多様性を示唆する。

我々の文明は、我々がなしえた故に、他の類例の可能性を示す。地球がサピエンスに不適な環境となった時、サピエンスの後を担う種が生じるのか、それともサピエンスは生存の道を更に探すのか。

その前にしょうもない理由で殺し合いしてる時点でダメだけどなw

(終わり)

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