Winter Acoustic "Kalafina with Strings" @Kalafina_Staff
Stringsカルテットとピアノのみの編成で構成された人気のChristmas LIVE "Kalafina with Strings"。音源化が望まれていたこの"Kalafina with Strings"をプロデューサー梶浦由記が新たに手を加え、遂にスタジオ録音盤としてリリース!
レーベルの物言いを抄録すると上記の通り。
ハイレゾ版(96kHz/24bit)をダウンロード。曲目はご覧の通りで、クリスマス向け新曲、クリスマスシーズンスタンダード、過去作のリミックス。NASに保存し、OPPO BDP-103で受けて同軸でデノンDCD-SX11。XLRバランスでアキュフェーズE-470。スピーカはヤマハNS-F500。スタックス併用。
幾つかピックアップ
・Sprinter
元曲高速だが、弦とピアノに乗せて雄大なサウンドに仕上がっている。疾走感と広さを備え、新幹線「のぞみ」で関ヶ原付近を駆けているよう。3人歌姫のヴォーカルを懇々と楽しめる。
・Jingle Bell
アカペラで始まる、と書いただけでゾクソクする人多いのではあるまいか。弦が入ってポップなピアノ。静かさの中に楽しい感じが跳ねて透明で暖かな空間を作る。いろんな人がいろいろに歌う曲だが、これは紛うかたなき「Kalafina」バージョン
・ring your bell
これをクリスマスチューンとか震えるではないか。ピアノが添えられる感じでボーカルメインで静々進む。スピーカにビシッと結像させると3人歌姫を室内に浮かび上がらせることが出来る。響き合うベルのように声が重なる有様が至高の幸福。オーディオやってて良かったなぁ。
・dolce
オリジナルはハイレゾ版が未。その点で待ってましたというところ。聞いたら誰もが「白」を思い浮かべるだろう、そんな出来映え。Kalafinaは弦が似合うが、その最たるはという思いを持つ。
・やさしいうた
高低の弦とピアノと3人の歌声で柔らかく包まれる。「冬だが暖かい」は「始まりの永遠」みたいなKalafinaの真骨頂というか。おうちで過ごそう。そんな気持ちになる。
総じて、クリスマスのBGMとして、Kalafinaのアルバムとして、バージョン違いのアソートとして、木と弦の音を楽しむ楽曲として申し分ない。「もろびとこぞりて」等、クリスマススタンダード以外は、別に通年プレイリストに放り込んでおいても違和感はあるまい。
●音質について
弦もピアノもハイレゾの水準を備えていると言えるが、ヒラリー・ハーンとかユリア・フィッシャーとか、ストラドと録音機材のガチンコ対決、みたいなのと比べると悔しい感じかな。「別録で置いてある」ことと、倍音のゆんゆん感が整理されてしまって、高周波が耳元へ飛んでくるまでにはチト足らない。ピアノも日本のポップスの中では高品位の部類だが、金属的な鳴りが惜しい。ただ、伴奏ピアノにありがちな「痩せた」感は無いし、かといって音圧モリモリでも無いので、SNの良いシステムで、少しアンプにパワーを食わせて。
ヴォーカルはアナログステージのノイズがヴォーカルの付帯音(ひりつき・しゃりつき)として感ぜられる。毎度書いてる気がするが、も少し透明であって欲しい。……などと書くと文句付けてるようだが、「最高水準のクラシックと比べると差はあるぞ」というだけで、機械の性能に応じた空間は構成してくれる。きわめて贅沢な要求であると理解されたい。だが、どうせならそこが欲しい。最高のユニットは最高の音質で聞きたいじゃないのさ。
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