直下型の時代が来た
兵庫県南部地震から22年が経過した。
「地震時代」の幕開けだと学者が言ったわけだが、実際はどうなのだろうか。気象庁データベースから「震度5弱以上andマグニチュード5.5以上and震源が20キロより浅い」にて10年間隔で震源を表示させる。
1946-1955年。ポイントは福井地震
1956-1965。越前岬沖地震
1966-1975。伊豆半島沖地震
1976-1985。伊豆大島近海地震
1986-1995。兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)
1996-2005。新潟県中越地震
2006-2015。岩手・宮城内陸地震
2016年。熊本地震
年代別震度回数。
①「直下」を目したので震源を20キロ以浅とした。震源が深い「新潟地震」は表示されない
②近年に向かいデータ対象とする地震計が大幅に増えており、応じて「震度5弱以上」の観測回数は増えている
②の条件を除いても1996年以降は増加していると言って良いのではないか。フォッサマグナで分けると、90年代は西日本が多く、2010年代初頭までは北日本が多く、2016年以降は再び西日本…おおざっぱにそんな傾向が見て取れる。北日本は「東北地方太平洋沖地震」以降やや沈静化(余震は除く)の気配はあるが、西日本は影響を受けた節はない。この傾向は「21世紀南海トラフ」まで続くであろう。一方で北日本も3.11余震群が継続し、要するに日本列島のどこでも「直下型」の懸念あり、という結論になる。
空白の多い地域は特に注意が必要。東海三県なんか南海トラフの震源域なのにここ半世紀大きな揺れがない。あの日神戸で起こったことは、あなたが日本に住んでいる限り、出くわす可能性があること。お住まいの地域における過去の振り返りと、起こったときにどうすべきかの事前確認を是非。
あなたが生き延びることこそ、6434の御霊への報い。
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