再編の始まりか?
ビクター系の楽曲配信サイト「HD-MUSIC」がサービスを終了する。「みろハイレゾの詐欺がバレてきた証拠じゃ」いやいや。
ココの場合、間違いが2つ指摘できる。まず、開設が遅きに失した。その分、金銭的お得感や「ココだけのコンテンツ」などで囲い込みが必要だったが、いずれも先人の後塵を拝した。ポイントが付くわけでなし、ここでしか聞けないものがあったわけじゃなし。他で十分足りる。選ぶ意義はない。次に「単なるビット拡張」をハイレゾと称して売ってしまった。「ニセレゾ」まで言わんが、どう理屈をひねり出しても44/16のデータ変形以上の何物でもなく、だったら44/16のまま安価で売れやってことになる。ハイレゾは「レコード時代の名盤」をアナログからハイレゾに起こして売っているもの非常に多く、応じて「高価格機器を持つ高年齢層」が買うようだが、アナログを近似状態でデジタル化していることに意義があるのであって、元々CDフォーマットのデータを拡張したところでそれ以上のものにはならない。なまじハイレゾ手を出す層はそれなりの知識があるので、理論が言うこと以上のものにコストは投じない。
まぁ、誰も困らないだろう。しかしビクターのやることは何もかも中途半端だ。剛胆さがないというか。そうオリジナリティのないことばかりしてると、存在そのものが希薄になるぞい。
さてこれはダウンロードしてストレージに置いておく配信の話だが、クラウドから常時流し込むストリーミングでも「乱立共倒れ」から「共存生き残り」へ向かいはじめたと聞く。良く書くが、昔レンタル音源をカセットテープにダビングしていた代わりが、スマホで動画を見る。なのだ。コンテンツがタダで視聴できる以上、金銭を動かすにはそれ以上の「価値」が求められる。その点、ストリーミングのお気に入りに入れておくのと、動画のお気に入りでリピート再生に何らかの差は見いだせない。「タダで見聞きできないならいらない」「タダのやつだけで十分」こうなってしまう。「アイドル」が集団で喚いているだけじゃダメだし、再生機器にコスト投じて応じた成果が得られないとダメである。そして二つのダメダメは金出す主義の音質オヤジが最も嫌う双頭であるから、誰も金を出さない。こうなる。そのくせ?そのせいか?売る側は円盤にインセンティブ付ける。「お金出してちゃんと音楽を聞く」層が置いてけぼりになっていないか。そういう層を「開発・覚醒」させる気はないのか。
アーティストの楽曲を広げることが主体だろう。円盤を売りさばくのが目的ではあるまい。
Kalafinaの新曲を落とす。歌詞カードも購入者特典も無いしフラゲも出来ないがハイレゾ。
歌詞データくらい付けてクレメンス。
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