月はこっちを見ている
ため息どころか屁もでねぇ。これで良く放射能が~とかどや顔で解説できるもんだ。
もし月が自転していないとすると、地球の周りをこう回ることになる。
ちなみにこれに対する反論としてこういうのがある
「ハンマー投げのハンマーと同じで地球が引っ張ってるから見かけ上回って見えるだけ。決して自分では回っていない」
違う。
思考実験。
「振り子」を考える。
ぶらぶらさせて放っておくとどうなる?…そのうち止まる。「地球に引かれる力」を越える力がないから。
では振り子を思い切り揺さぶるとどうなるか。回転しますね。でも、何回かはぐるぐる回るが、回転する力はやがて失われ、後はただの振り子。
次、紙で作った円盤の隅にオモリを貼り付ける。紙のA点を持ってぶら下げればそれは振り子ですね。
以上を踏まえて月を考えましょう。これが地球に向いてる側。灰色の滑らかに見える部分は「海」と呼ばれ、太古にマグマが広がって固まったところ。
比してこちらが「裏」すなわち地球から見えない方。ナニ?気色悪い?かもね。見ての通り、「海」がない。このことは、「表」と「裏」で地質構造が違うことを意味する。もし、月を真ん中でぶった切って、「円盤にオモリ」の模式図で表すとこうなる。
中心から少し外れたところにオモリがある…重心が中心とずれている。
そう、すげーでかくて、落ち着くまで億年単位を要した「振り子」なのだ。月の自転は太古もっと早く、やがて重い側を地球に向けた状態で落ち着いた。
ただ、完全に止まったわけではなく、僅かに左右に動いている(秤動:ひょうどう)。
ちなみに、この様な現象は金星でも見られる他(自転243日/公転224日)、最近多数見つかっている「系外惑星」もこうしたタイプが多いとみられている。
え?地球もいつかそうなるのか?地球の場合内部の多くがドロドロで重心はほぼ中心になるので。また、月が公転している=月に引きずり回されている部分もあるので。
今より遅くはなりますが、止まることはありません。
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