スタンプラリーの罪
決済稟議とか「課長→部長→社長のはんこが必要」という会社は規模の大小問わず多いことであろう。
取引先が「使う部品を変更したい。メーカが倒産して予定数納入できない。他社から調達した物を使いたい」
そういう場合、ウチの認証を求めるシステム。品質に関わるので3部門でそれぞれ二人の確認計6個のはんこが必要。
3連休なので今日中にはんこ貰って自社へ持ち帰り、の予定だったようだが。
「すのぴさんのところに…」
「来てませんよ」
聞けば工場郵便に載せたとか。
「1日2便ですから、午前はもう来ましたので次は午後ですよ」
「そうなんですか!?」
担当の方が3輪車で巡回し、ポストに置いて・引き取って、そんなシステム。
「一旦帰られた方が」
「今日中なんです。待たせていただきます」
「午後は3時ですよ?」
「会社犬山なので…」
そうでしたね。マズメシだけど工場弁当食ってって下さい。
午後3時。
「来ませんでしたよ?」
「そうですか…あ、ちょっと待って下さい」
丁度、待たせてもらっていた1個前の部署に着いたとか。
「今すぐココではんこ貰って持って行きますので待っていただいていいですか?」
「ええ、結構ですけど」
はんこ2つ。それだけのために客の工場に5時間。
3時30分、氏はひーはー言いながら走ってきて、オレと課長ではんこを押して、返却。
3分。大病院の診察よりひでぇ。
「ありがとうございました」
気をつけてお帰り下さい。
こんなん電子認証・ワークフローシステムにすれば10分で全部回るやん。電子データでナニがいかんのか。こういうのが積もり積もって「日本の決断は遅い」につながってるんじゃないのか。
21世紀になろうぜ。
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