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2017年9月16日 (土)

ガチ聞きダイヤトーン #ハイレゾ

雨だが名古屋駅まで出張る。

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(長い画像!)

ダイヤトーンDS-4NB70。正当派の復活販売に備え、名古屋駅ビックカメラで評論家の麻倉怜士さんを迎えてセミナーを開くと言うからだ。ダイヤトーンをガチで聞くのはオーディオフェアが池袋にいた頃以来で20年振り。麻倉氏にお会いするのは初めてである。HiViは88年から読んでるけどね。ちなみに評論家のセッティングや物言いと、自分の感想を比較しておくと、評論家の物言いから対象機器の傾向がつかめる。

Img_7130

機材はこう。SPダイヤトーンにアンプはデノンSX1。送り込みはマランツSA-10でいずれもお店のもの。置き板はTAOC。ソースは円盤とNAS保存のハイレゾ。反響板でチューンしてあるが、中高域をぎゅっと詰めた感じ。SP両チャネル間は2mほどでガン内振り。ほぼ「リスニングのスイートスポット」三角形頂点に焦点を絞ったセッティング。

なお、参加者は5名。麻倉さんのイベントは東京で毎月レベルだが名古屋はコレが初めて。しかし雨とは言え少なすぎすんません。。。

●スピーカの話

セールスエンジニアの解説。振動板はカーボンナノチューブをベースに幾つかの樹脂を合成した「NCV」。音速(振動板面の伝搬速度)にこだわった。ウーハ・ツイータとも同じもの。ツイータは本当は独立して外に出したかったそうだが、某ちょんまげシリーズに似てしまうため、独立させて天板からエンクロージャ内部にぶら下げ固定してあるんだそうな。従ってフロントバッフルとツイータは接続されていない。バッフルとの干渉を廃している。同じ理由でバスレフの管も床板からスタンドで立っており、リアバッフルとは繋がっていない。管の中には空気のまとわりつきを防ぐ特殊加工。
磁石はネオジム。低音をストロークで確保するため重量級のヨークを設置。渦電流によるジュール発熱と余計な磁束をキャンセルするため、磁気プレートはワイヤカッターでぶった切ってある。ネジはチタン。ネットワークはコイルコンデンサとも厳選し、ちゃんと都度エンクロージャにセットして試聴、チューニングしたそうな。コイルはアモルファスコアでインダクタンスを職人が手調整。メーカは名古屋とか。苦労したのはスタンドで、サイズや柱の空洞に詰める砂の量とかで音がころころ変わる(スタンドも1次遅れ振動系やしね)。推奨スタンドを使って欲しい、とのこと。

●試聴

まず全般傾向。スピーカの存在は打ち消され音像と音場だけが構成される。音場は奥手に広がるタイプで、手前に出てくるオレサマシステムとは真逆。2ウェイだが上下とも同じ振動板であるからクロスオーバー付近のああだこうだは皆無と言って良い。ワイドレンジで高解像度であり、高域は耳元へ飛んでくる。低域はサイズなり。16センチにしたのはムリせず低域を盛れて、解像感を確保できるから。ちなみに地響きは出せないが、パイプオルガンのペダル音階をちゃんと描き分ける。

では個別に。

・バイオリンとギター(曲名失念)。バイオリンのハーモニクスが強い。ギターは固有音を感じる。振動板の固有?セッティングによる共振?

・マリア・ピリスの74年日本ライブ「トルコ行進曲 」。アナログをCDに起こしたもの。金属的で 古い音。その何だ「当時の録音システムの音」を余さず出してくる。

・ベルリンフィル「シューベルト5番」。大音量感はないが振動板が目に見えてブルブル動く。トゥッティのスピード感、立ち上がりの俊敏さが好印象。

・塚谷水無子 パイプオルガンで「トッカータとフーガニ短調」倍音すげえ刺さる。脳の中でチリチリ交錯しひずみっぽい。生っぽさというより「良い音」。ペダル音階をスッキリ出してきてかっちりクリアだ。

・カール・リヒターのバッハ「主よ、人の望みの喜びよ」当然、古い音で割れてしまう。その「割れノイズ」を克明に拾う

・レベッカ・ピジョン「Spanish Harlem」。サ行が刺さるささる。ベースはぶるぶるとパワフル鮮烈なのだが

・藤田恵美「スマイル」。ボーカルの音像はデカイがクリアだ。中低域に少しカブリがあるのが惜しい。

・アラン・トゥーサン(曲名失念)。男声は魅力的に出す。付帯音もなくクリアだ。ベース、ギターの低音を殊のほか明快に描く

・中村愛「グリーンスリーブス」。ハープでDSD11.2MHz。特に破綻はない。現状最高品質の音。倍音がカチカチに解像され耳元に飛んでくる。

・カルロス・クライバーがドレスデンを振った「狩人の合唱」DSD2.8MHz。ブラスが奥目。合唱はダマになっちゃうかな。左右間が2mというサイズ依存か。

・寺下真理子でブラームス「コンチェルタンテ」おお、CDがひずみっぽいぞ。大音量気味だから目立つのだが、CDとハイレゾの音をサラッと書き分ける。高解像度ならではだが、善し悪しと言うべきか

・ダイアナ・クラール「Isn't It Romantic? (ロマンチックじゃない?」。ボーカル音像デカイが克明だ。解像度ガリガリが全ての情報を掬い上げて出してくる。

休憩はさんでたっぷり2時間聞かせてもらったが、大体の傾向は見えたので後は省略。麻倉さんご自身が「FM放送でベルリンフィルの生中継」をオープンリールでエアチェックしたのを、DSD5.6MHzに起こした奴とかおもしろかった。

●まとめ

超高解像度でワイドレンジである。低域の解像度という奴を聞く事が出来る。ただし、低域にスーパーウーハー的な迫力を求める向きには向かない。

高域は刺さる。聞き疲れする人もあるであろう。

理知的で解析的な再生機である。モニター的。

「クセ」とか「個性」が感ぜられないのがクセなので、部屋のサイズ、定在波などに応じて所要のチューニングを施して仕上げて行くのがあるべき姿であろう。振動板軽いのであまり逆起電力出さないと思うが、インピーダンスが低いので、ダンピングファクターが大きな、瞬発力のあるアンプじゃ無いと、持ち味のスピード感を生かした再生は難しい。ただ、だからってアキュフェーズで動かすと硬質すぎるかも知れない。こいつ×アキュフェーズ×バッハのクラヴィーア…ガチガチの極北。

まぁ三菱電機もがんがん売れるキカイじゃないことは承知だろうから、よく聞く音源持参で、持ってる送り出しやアンプを伝えて、なるべく現有機材に近い環境でじっくり聞かせてもらって。同じダイヤトーンでも家庭用HiFi末期と全然ちゃうで。

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麻倉さんありがとうございました(^^)

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