夫婦を更年期障害が襲う時【3】
3.治療と投薬の経緯
まず、肩~腰の痛みがどうにもならなくなり、整形外科へ行った。「骨棘(こつきょく)」が出ている。これが診断結果。投薬とマッサージでごまかしつつ、婦人科へ。ここで更年期障害と告げられ、治療法の相談。基本的にはホルモン療法と入眠剤。ホルモン療法は女性固有のバイオリズムに合わせてエストロゲンとプロゲステロンを取り込み、「減った」という視床下部の認識を書き換える。一般にエストロゲンはパッチ薬。プロゲステロンは飲み薬で1ヶ月サイクルで繰り返す。
プラセンタ(胎盤療法)も考えたが「効くのが遅いし、予防的に使うもの」との見解から「最後の手段」としておき、ホルモン療法から開始した。更に整形外科的な対応にはカイロプラクティックを追加。ただカイロは日本の場合国家資格ではないため、ニセモノが横行しており注意しないとならない。
ハードル高いのは心療内科であろう。睡眠障害や自律神経失調、鬱傾向には心療内科の治療と薬が欠かせない。が、メンタルで治療に懸かることへの抵抗は大きいものだ。ここは夫の理解と説得が欠かせない。病院に相談し、気楽に来るよう言ってもらうのも一つの手である。ウチの場合説得に二週間を要した末、睡眠導入剤と安定剤(ハルシオンとメイラックス)の処方を受けた。
以下、「身体の要求に無理に反抗」はせず、食事を取って極力休み、きちんと病院に通って薬を飲む、を地道に実行した。ただ、運動しないと骨と筋肉は減少し、骨棘がひどくなる(要は腰が曲がる)ので運動しようと夜道に連れ出した。200→500→700mと順次距離を伸ばし、現状1日だいたい1キロ・20分ほど歩く。外へ出られた事はひとつのきっかけになったようで、洗濯・炊事、その夜散歩の途中に店に寄るという段階から買い物へ出るようにと徐々に復旧、動けなくなってしまった6月下旬より2ヶ月強、70日ほどでほぼ復調した。なおこの間4回、親族に家事のサポートをいただいた。
10月を迎え、今でも多少の自律神経失調的な体調の変動はあるようだが、日常生活は問題ない。ホルモン治療・心療内科の薬2種・カイロプラクティックと整形外科による定期的な筋骨補正、を続けている。更年期障害は感情を揺さぶるゆえに非常にナーバスになりがちだが、だからこそ夫による正確な理解と十分なサポートが欠かせない。夫婦二人だからこそ乗り越えられる壁であろう。
今後を夫婦二人で生きて行く、その始まりがこれだ。
(終)
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