ソニーは目が覚めたのだろうか?
設計にいる音キチにZX300自慢しに行ったら既に持っていた。「発売されたって聞いてネット通販申し込もうとしたら繋がらなくて」…黒は店に寄り売り切れ中。
さておき。
ZX100の時にトレンドと搭載機能を比較して作った星取り表を再掲する。
「電池長持ち」以外はZX300でようやく全部載った。DSDは11.2だし、MQAも入って一気にトレンドセッターとなった。売れ行き好調も頷ける、が、ここで注意して欲しいのは、トレンドを作っているのではなく、追いついただけ、ということ。その筋の用語で「当たり前品質」という。とはいえ、「今頃それかよ」ばかりだったソニーが追いつけた事は評価したい。
主題はこの先。トレンドを作る本来のソニーに戻れるか?
主機能の品質をひたすら高めて行く考え方を「一元的品質」という。それは頑張って欲しいのだが、それだけなら物量次第なので他社でも出来る。
欲しいのは「魅力品質」である。オンリーワンと言い換えても良い。
(ちなみにコレ貼ってある「日科技連」の説明文は、スマートホンのハイレゾ再生機能を魅力品質とし、「無くても困らない」としてある。DAPの場合ハイレゾ対応は「当たり前」である)
ポータブル周りのトレンドで言うとイヤホンのワイヤレス化が著しい。だがそれは音質上はネックであるからZXの魅力とはなり得ない。
「音質」に準ずる基本機能は「聞き方・アクセス」だろう。現状DAPは聞きたいモノを集めて聞きたいモノを能動的に聞くものだ。一方で「適当に宛がってくれ・鳴ってれば何でもいい」というシーンもある。「おまかせチャンネル」は代表であろう。すると「コレがこんなシチュエーションに似合うとは!」という「気づき」を与えてくれるのが、双方のアプローチの境界に存在する「魅力的」の一形態であると分かる。
人工知能のコンシェルジュ()。
「そんなことストリーミングサービスでやってる」
それはシチュエーション自体は自分で選ぶはずである。そうではなく、一歩進めて、自分が本当に欲しい曲を心理状態に合わせて提供してくれる。そこに気づきの発生する余地がある。そのためには「どんなシチュエーションか」検出する機能が必要となる。
イヤホンは常に耳に突っ込んでいる。外の音を取り込む仕組みもA40などに付いている。加速度センサで移動は検出できるだろう。
「無くてもイイ機能の代表じゃないか」
その先入観を越えた満足が得られた時、機能はオンリーワンとして輝く。数年前まで、ヘッドホンをバランス駆動するとか、超高級機の世界で、DAP搭載が常識になるなど考えた人は少なかったであろう。
「聞きたいモノを聞きたい時に」→「これ聞いて良かった」
正常進化と思うが如何か。まぁ、一例だけれど。
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