ユニバーサルスイッチのロジック #鉄道模型
ほぼ、自分用の備忘。
トミックス「ユニバーサルスイッチボックス」
回路構成とスイッチ操作による変化は次の通り。ABCDEFの記号はマニュアルのそれに合わせてある
要するに
・1つの入力を2つに振り分ける
・2つの入力から1つを選択する
どちらかが可能。ただ「ユニーバサル性」そのものは緑色基調のデザインだった旧製品の方が、センターオフ付きの単なる6Pスイッチだったせいもあり、より高かった。すなわち、現行の同スイッチは「出力しない」というポジションが選べない。その代わり、ポイントと並べて連動操作できる。
さておく。
今般作り替えたリバース兼留置線の分岐部である。図式化する。
列車(お掃除専門)が止まっているのが図の中で行き止まりになっているライン。ポイント部の前後は故意に切れ目を入れてある。
さてトミックスのポイントは導通抵抗が心許ないので分岐先に確実に通電するよう補助フィーダを入れている。一方この線路配置だと、ダブルクロス(Xんとこ)で常時通電が切れている。すなわち、①-①’間②-②’間はつながっていない。従って、上記おそうじ列車と留置線に電気を通すためには
ここにフィーダが欲しいことになる。
さておく。
留置線については、本線(①②)を列車が走っていても、機関車の付け替えとか出来るように、本線と別個のコントローラから給電したいと思っていた。そしてもちろん本線への出入りは本線用のコントローラを使う。留置専用か本線用か「2つの入力から1つを選択する」である。一方、トミックスの現行ポイントは完全選択式なので、本線から分岐するポイントを留置線側に開いた時、
留置線と分岐ポイント、ダブルクロスまでの赤い部分は本線と電気的に切り離すことが出来る。すなわち、①①’本線は走らせたまま、②’と留置線が直接出入りできるとか、ひねくれた事が出来る。これは、矢印↓フィーダについて
本線側に開いている時:本線の電気をそのまま流す
留置線側に開いている時:留置線側の電気をそのまま流す(留置線に電気を与えるフィーダは別途設ける)
という「2つの入力から1つを選択する」を備えれば良い。但し制約が一つ。留置線へ本線電流が流れるのは、本線からの分岐ポイントが留置線側へ開いている時のみ。逆に言うと本線側の電流は
本線側に開いている時:本線へ電気を流す(留置線側に流してはならない=止めておきたいんだから)
留置線側に開いている時:留置線側へ電気を流す
「1つの入力を2つに振り分ける」
こうなる。
そこで。
ユニバーサルスイッチ2つ使ってこう結線する。スイッチαは本線から留置線へ分岐するポイントと連動する。βは留置線で使うコントローラを本線側か留置線用か選択する。これは分岐ポイントが閉じている時である。↓フィーダには本線電流が流れ、留置線には留置線用コントローラからの電流が流れる。ここでβを切り替えると。
留置線に流れるのはβのA←αのF←αのB←βのF=留置線=自分自身
すなわち「どっちのコントローラにも繋がらない」…完全オフとなる。
ここでαを切り替える。つまりαもβも切り替えた状態。
留置線に流れるのはβのF←βのA←αのF←αのA=本線
↓へ流れるのはαのE←αのB←βのF=留置線
すなわち、留置線を本線コントローラに繋いだ状態。本線と留置線が出入り。
最後にβだけ戻す。
留置線に流れるのはβのB=留置専用コントローラ
↓へ流れるのはαのE←αのB←βのF=留置線
すなわち、↓と留置線は留置線用コントローラに繋がった状態。本線①①’と独立して動かせる。
要求機能を全て満たした。ロジック回路をリレーで組んでいた時代に思いを馳せてみる。
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