イヤなら買うな
聞いた話。
部品の新規採用に関わる打ち合わせ。
「QC工程表は」
「開示できません」
「材料・構造・製法を知りたい」
「企業秘密です」
「工程変更時の事前変更について回答いただけてませんが」
「非開示です」
おいおい。
エンドユーザの環境で不具合起こさないか知るためには弱点を知りたいのだよ。材料と構造と製法がワカランで弱点分からないじゃないか。
「カタログスペックの範囲内でお使い下さい」
「それじゃ採用できません」
「では、貴社不採用ということで。失礼します」
なんと「ご破算」。ちなみにそこの部品は携帯電話・パソコンやサーバ・家電機器が主な納入先で、数も多いし、使用環境もたかが知れている。比して僅かな数しか使わない町の工場でしかも条件をゴタゴタ並べてくる所には売る気はないというわけ。
そういうのは外資のやり方だったがね。ちなみに以前の日本メーカはそのゴタゴタ並べた採用基準をクリアすることで、全体の品質の底上げになるから、宣伝文句になるから、と頑張ってくれたもんだが。
「そういう部品」を前提に設計でカバーする時代かね。悪貨は良貨を…というが、数も出ないのに文句の多い工場は相手にしないってのが今後大勢を占めて行くこと必定。
波風立たない環境向けの残念部品を使いこなす。試練の時代が来た。
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