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2018年10月18日 (木)

見えるかな彗星46番

「彗星の如く」という言葉がござるが、こいつ、ウィルタネン彗星には、一定の周期で訪れることを示す「46P」という番号が与えられている(46P/Wirtanen)。ちなみに周期彗星で最も著名なハレー彗星は1番(1P/Halley)。周期が短い(3.3年)ことで有名なエンケ彗星が2番(2P/Encke)。ユーミンの歌で知られ、今年もヨーロッパでまさかの流星雨を降らせたジャコビニ彗星は21番(21P/Giacobini-Zinner)である。ウィルタネンの「最初の発見」は1948年。こんな周期の短い(=何度も現れたはず)の彗星がこんな近年になって「発見」されたのはそれだけ暗くて目立たないからに他ならない。

それをここで取り上げるのは「観測器具を使わずに見えそう」だからである。この人5月に20等星くらいで見つかったのだが、それは予想されていた通りで暗いのだが、今回の「帰還」で地球に0.078天文単位まで近づく。

似たように「近づいた彗星」として1996年の百武彗星がある。距離0.1天文単位。彗星というと長く尾を引く「ほうき星」のイメージだが、百武は彗星としての図体は小さいので、その後のヘールボップのような長く尾を引く「いかにも彗星」な姿ではなかった。ウィルタネンはこれまでの観測から同様に図体小さく、尾を引く成分は少ないと見られ、百武と似たような姿になると思われる。で、その姿を言葉で説明するのは結構難しく、「耳かきの綿毛の方が青みがかって浮いている」とか良く書くのだが、まぁ

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百武っぽいなら百武みたく見えるでしょう。百武ほど明るくないけど。

地球への最接近は12月16日で、おうし座にいるので日本からは一晩中見えるはず。「ほら、アレだよ」で事足りる彗星が久々に見られる感。

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★天文単位:地球と太陽の平均距離1億5千万キロのこと

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