そも、境界線
近所のスーパーはプリペイド方式による電子マネー決済を採用している。特定日に万券チャージするとボーナスポイントが付与される。
そのチャージ機の前で年配の女性が首をかしげている。挙げ句お札スロットにカードをズボッ。
いやいや。説明しようかと思ったら店員が通りがかって声を掛けた。
「チャージっていうの、どうやるんです?」
「カードをここに置いて下さい」
(「ここ」のイメージ)
「置くとどうなるの?」
「え…」
さぁ大変だ。金額データだけワイヤレスで書き込みます、と書いて理解できるのはアナタがネットでコレを読んでる人だからである。
「“チャージ”ってのをしたいんですけど」
「代わりに操作いたします。この“入金”をタッチします。ここに現金を」
「2千円でいいのかしら」
「最大5万円までお取り扱いできます」
幾らぶち込むかは任意である。これをどうやって決めればいいか。無くなったらチャージすりゃええやんと思うアナタはネットでコレを読んでる人だからである。
現金として使えない資金が発生するのだよ?
♪ぢゃりーん。
「これでいいの?」
「レジでお支払いの際、店員にカードをご提示下さい」
「次どうするの?」
「レシートに残額が表示されますので、次のお買い物の際、足らない場合はあらかじめチャージを行って下さい」
「足りなかったら継ぎ足せないの?」
「申し訳ございません。レジでは対応できないので」
「でも払えるんでしょ?」
「お支払い、引き去りだけですので」
「なんで?」
ここで買い物をエコバッグ()に積み込み終わったのでずっと聞いてるわけにも行かず離れた。「カードをぺたっとやる」動作は同じなのに、方や引き去りだけ、こなた入金だけ。
まぁ「なんで」って素朴な疑問だわな。ちなみに↑イメージで使ったFelicaのリーダ・ライタは当然チャージ・決済どっちも対応である。
「機械にやらされてる」「機械に人間の側が合わせる」これに疑問を持たなくなったらダメかもね。
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