遠くなる町へ
両面焚倒焔式角窯とか。ドイツの流儀になるこの方式で常滑は「実用的な陶器の量産化」を達成する。15年行き来した町だが、今後その間隔は指数関数的に減少して行く。
変わった部分は空港島の開業。変わってないように見えるのはこの煙突の姿をして居抜きで入った喫茶店や小物の店の類い。変わっていないのは町行くお年寄り。但し、姿は減っているし、歩いている姿は頼りなくなっており、古いクルマを怪しげに運転している姿もまま。
だのにクルマが無いと何も出来ない町に変わりつつある。じゃぁ若い人が増えているのか。確かに古い住宅がそこかしこで空き地になり、集合住宅に姿を変える有様が数例見られた。が、活性化しているという印象はない。ポケGOやってる分にはパラダイスだが、名古屋中心から40キロという距離を離れた姿は、東京から同距離に位置する八王子、千葉と比べるとあまりに辛い。
贅沢を言うなら、例えば名鉄の準急は新舞子以南各駅停車でも良いのだ。15分間隔で電車が止まれば利便性は増すであろう。2両編成でヒトケタ乗客が今更名鉄になびくとは思わないが。
常滑駅以北はまだ良い。以南鉄路のない10キロの間は更に厳しい。生活の全てが自転車で事足りる地域の自分に何か言う資格があるとは思えぬほど。
ただ。
繰り返した南海トラフを越えてなお作陶が続くは守られた地である証。行く先に幸あれ。
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