走り回る北極
地球が磁石であるのは知られる通りで、このような棒磁石をブッ挿したイラストで表現される(Wiki)。ちなみに、「地球の北磁極」は「S極」なので注意。北がSだから方位磁針のNがそっちに向くのよ。なお、「北磁極」で磁針を使うと地面を向く。さておき、
その北磁極がえらい速さで動いているんだと。地球の内奥はドロドロの溶けた金属で、そいつがぐるぐる動いているもんだから、金属中の電子がぐるぐる動くことになり、電流が流れていることになって、磁力が発生する(ダイナモ理論)。
この金属の流れは一定じゃないので、磁極は動く。それはいいのだが、このところ20年ほど、その速度が急上昇している、と。
磁力の強い場所はシベリアとカナダと二カ所あって、
(出典)
この両者の磁力のバランスが、金属の流れの変化を受けて崩れ、シベリア側が強くなり、北磁極の移動が加速した…と推定されるとのこと。ただ、じゃぁシベリアに来るのかというとそうでもなく、ズレが大きくなると逆向きに戻すような力が過去には働いたという。
過去には。
ちなみに、ここまで猛スピード(55キロ/1年あたり)動いたことはなく、この先どうなるかはワカラネエとのこと。地磁気が反転することはないらしいが。
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