滅び行く車内販売
JR各社の車内販売がこの3月改正で絶滅危惧種になる。惜しむ声当然多いわけだが、自分も首肯しかねるが。
「商売」としては終わりではないのか。
長距離移動手段が鉄道しかなかった時代は、列車の中で飯を食わざるを得ず、供食サービスは必然だった。しかし今、最も長時間走るのは東京-博多や函館くらい。しかも食料調達の手段は多彩になっておるので、「無くても困らない」のが実際であろう。「それが楽しみ」という顧客相手の「サービス」としての存在意義しかなく、金儲けが求められるようになった時点で時代にそぐわなくなったのだ。いつ回ってくるか分からない。欲しいものがあるかも分からない。それは「コンビニエンス」の時代にミスマッチであろう。「儲からない」が理由なら仕方ないと言う他ない。鉄道会社がそういう意識ということだ。高速移動手段の提供…そこへ収斂して行く。それ以外求める人は自分で予め入手してください。
以前、中央線の鈍行で笹かまぼこを売りに来た。総武線佐倉駅には立ち売りの弁当屋がいた。
平成の終わりは昭和の残照の終焉でもある。
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