測るものたち
連休最終日は義父宅の私物を引き上げる大掃除の手伝い。
「三脚…」
それは義父がバードヲッチに凝っていたころに購入されたものとか。
「召し上げ」
「何に使うの?」
「双眼鏡据えて星見」
「はぁ」
「あとそのはんだごても召し上げ」
「持ってるじゃん」
「60Wなんてハイパワーなのはないよ」
義父はケミカル系にお勤めだったので、昭和のいい時代のイイ機械が次々出て来てウヒヒである。棒状のものは液面計の表面ガラス。微細なプリズムが刻んであり、液体のあるなしで反射の仕方が変わるのを利用して液がタンクやボイラーのどの高さまで入っているか確認する。コンパス・ディバイダは精密なグラフを手書きするためのもので、ねじ式だったり角度固定が可能だったり。
「ガラス文鎮じゃなかったの?」
「あるべき場所から外したらそれ以外に使い道ないけどね」
バーレンズ。透明かまぼこ型のレンズ。
「そんなの何に使うの?」
「線路に置く」
他に1mのスケールとか。当然、線路をまっすぐに敷くのに使う。
時にコンパス共、油塗って養生してやるからちょっと待ってろ。
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