車庫を二段にする
鉄道ジオラマを作る場合、よく走らせる車両は線路に乗せたままにしておきたいのが人情()。色んな列車とっかえひっかえ走らせたいからね。だから車庫を作ることが多いのだが、問題は欲張ると車庫が馬鹿でかくなること。ひなびた田舎の小駅なのに総武線幕張(幕張車両センター)とか
新幹線鳥飼みたいな巨大車庫がぶら下がったりとか、それにジオラマの面積食われて人家や野山が作れねぇとかありがち。開き直って「車庫と駅」をテーマに据える方もあるけどね。
そのため、デカくなる場合はメインの駅や風景と切り離すのがセオリー。山を作ってトンネルにして、そのトンネルの中に隠し車庫とか、線路貼り付ける板を2段式にして地下に大車庫とかね。車庫は固定で、本線・風景を数種類作って動かす時だけ据え付ける、なんてのもござる。
土日鉄道はその点、色々いいとこ取りと言える。上下2段で終着駅をこさえ、そこに車庫をくっつけた。そして。
車庫自体上下二段である。横におっぴろげると面積を食うが、上下ならそこまでない。ちなみに実物の類例は山手線大崎(東京車両センター)や、小田急新宿駅も駅と車庫の違いだけでコンセプトは同じである。これで6線を確保し、駅での滞泊を加えて12両編成を最大12本+貨物列車2本を置いておける。これだけあればまぁ充分である。それぞれ30分ずつ走らせるにしても7時間分なりに日が暮れる。
さてこの場合問題になるのは「上下2段」にするための高低差の確保である。5センチほどの高低差を要するが、それには応じた長さを要する。
高低差を稼ごうとして長い列車を止められなくなるとか本末転倒である。そこで
地面をかさ上げした。発泡スチロール板を2枚重ね、2枚目から1枚目に降りて下段、1枚目にメーカ標準の高架をこさえて2枚目から上がって上段としたのだ。つまり「中2階」から1階と2階へ分かれて行く要領で、稼ぐべき高低差はそれぞれ2.5センチと半分で済む。
ちなみに同じことは、こういう固定ジオラマではなく、都度線路を出し入れするオーナーでも出来るはずだ。発泡板買ってきてそこに本線を設置し、床や畳に上下二段をこさえて連結すればよい。
そしてさらに今回、この車庫では幅を圧縮するため小細工をしている。すなわち、3線分岐(複分岐)を使い、これをC280-15で受けて「55.5mm」の幅に3線作った。
これをやると高架駅システム用の高架橋「S140-55.5」に3線作れる。上層と下層に37mmずれがあるので、全体として幅7センチに6線押し込んだ。通常の複線間隔では6線広げるのに20センチ必要なのでざっくり1/3である。
また、タイミングよく「マルチ高架橋」が発売されたので、これを使って終端部をきれいにコンクリ壁表現で囲った。
これで「思沢」駅関係の線路配置はFIXである。
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