ベテルギウスさん
天文クラスタが大騒ぎである。ちなみにクラスタ(cluster)というコトバは天文界隈では星団とか銀河団とかに使う。「おとめ座超銀河団」(Virgo Supercluster)とかね。さておき。
(iPhoneで映りやんの)
(ALMA望遠鏡/国立天文台)
ベテルギウスさん。地上から望遠鏡でとらえるとこんなカッコウで映る。距離600~700光年。大きさ太陽の1400倍とか。恒星は普通真ん丸だがこの人見ての通り歪んでいる。「丸い形が保てなくなっている」とされている。星はデカいほどその重力でガスを激しく消費するため寿命が短いが、この人の場合1千万年と言われ、現在900万歳ていどとされる。
で、すぐにも超新星爆発を起こすかもしれないと。
根拠は急激に減光しているせいだといわれる。光度変化を観測しているアメリカの同好会サイトからグラフを作成してみる。
なるほど、グラフの1番右端、2019年12月17日にガクンと光度が下がっている。でもこれ「兆候」だろうか。確か当ブログではこの件前も扱っていて「また?」てのが正直なところ。
Wikiだが大質量星ではこのように内部で核反応が進み、ネオンの燃焼が始まると星全体が大きく膨張し、ガスが失われ、暗くなる。「もし」言われている光度の低下がこの段階を示唆するものなら、「あと数年」ということになる。一方でまだヘリウムが燃えてるだけじゃないの?という説もあり、寿命1000万年のうち900万年が経過という単純なところを見るならあと100万年くらいかかるという見方もできる。
どっちにせよ先にニュートリノがしこたま飛んできてスーパーカミオカンデがキラキラ光るので、「その瞬間」を現代観測システムで捉えることは可能であろう。天文時間を人間の間隔で推し量るのは杞憂。
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