架線柱ニ関スル拘泥
鉄道で電気走行させるために設備を整えることを「電化」というのね。「電車」というのは厳密にいうとそういう環境下で「モータで車輪を回して自力走行できる車両」を意味する。客車の電動化というスタンスなので「電動客車」の略称が電車。レールの上を走るお客さん乗せる箱を全部「でんしゃ」と呼ぶ最近の風潮には抵抗があるわ。
それはさておき。
鉄道模型はミニSL以外は「線路から電気を取ってモータを回す」ので、ジオラマ的「電化」は、架線を張り巡らす「架線柱」をお店で買ってきて線路わきに建てればよい。
なのだが、メーカ製のままだと、実物と比較して色々と「違う所」が気になってくる。
これはカーブの途中に立っている架線柱の例である。空中の電線をカーブ描かせて張るわけにいかないので、多角形で近似するように設置する。従って吊り金具の類はカーブの外側から引っ張るように調節される。
ちなみに一応、メーカでもこの辺対応した製品はある。
こいつの場合、左側はカーブの内側に使い、右側はカーブの外側に使う。なので、これを無視したジオラマ動画とか見つけちゃうと一気に嘘くさくなって困る。なお、さらに言うと直線区間でもパンタグラフが1か所だけ摩耗しないように左右ジグザグに張られる。
また、架線は直流1500Vとか交流20000Vとかであるから、当然、周りと絶縁して設置されている。この絶縁に使われているのが「碍子」で、一般に陶器で応じて白い。また、模型製品だと鉄骨とコンクリートが一体成型で同じ色だが、実物のそれは当然色合いが異なる。すなわち
・架線の吊り方向
・碍子の塗り分け
・コンクリートと鉄骨の塗り分け
これにこだわらないと自分のジオラマで萎えてしまう。
吊り金具(可動ブラケット)の表現のない製品は他の製品から切り取ってアロンアルファ。え?その製品使えばいい?「幅」が足らんのよ。
(これじゃしょうがねぇ)
1本作るのに10分。
先は永い。
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