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2020年3月11日 (水)

9年目の青い空

毎年この時期になると「ああ、9日にM7級があって、宮城県沖にしては震源が違うな」から始まって、12日帰宅するまでの「その時、何をしていたか」記憶を追ってしまう。それは小規模ながらフラッシュバックであり、それなりにPTSDを負っておるのだろうと個人的には思っている。9年目の、しかも名古屋であるにも関わらず、空の青さは無事をかみしめて見上げた千葉の空を思い出す。

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我と汝に問うが、己の在するその地における災害のリスクを答えられるか。風水害と地震とで、避難先を答えられるか。

災害の大きさを振り返り、失われたものに涙することは理解できる。しかしただのセレモニーになってはいまいか。失われた御霊に報いる唯一は「繰り返さない」ことであろう。現地では明治、昭和、チリ地震と津波災害が繰り返され、それを大きく超える、しかし1000年前に類例を見た巨大な津波があの日であった。ならば、我らは応じた備えを整え、来る1000年に向けて申し送りを絶やさぬべきであろう。先人が石に刻んだように。

名古屋では東海地震・南海トラフが叫ばれて久しく、しかし「震度5以上」は70年以上観測されていない。

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強い地震動の実体験を持つ者は少なく、知識、備え、そして実際起きたときの対応など、憂えること多けれど逆はない。名古屋人が時に誇る広大な地下街が津波と内水氾濫に没し、地上を倒壊して燃え上がる建物の炎で埋め尽くされて初めて、そのことに気づかされるのではあるまいか。防火帯の意図も見込んだ「100メーター道路」の真ん中で、生き延びた人々が打ち続く余震におびえながら火の粉を払う。脅しでも何でもなく、現況で南海トラフが起きればそうなる。川の堤が破れたことは濃尾地震を記した碑にあり、名古屋駅より西方が海と化すことは伊勢湾台風が示した。倒壊と火災の有様は神戸の記憶痛ましく、これらを組み合わせればその時の名古屋はそうなると結論付く。

文明に生きているという慢心が伊勢湾台風の災禍を招き、近代建築の油断を兵庫県南部地震が砕き、万全と思い込んだ壁を東北地方太平洋沖地震の巨浪が乗り越えた。

明応地震から522年。宝永地震から313年。安政東海地震から166年。昭和南海トラフは濃尾地震が誘発したイレギュラーとする向きもある。それでも以来75年前後過ぎ去り、「東海」の域は動いていない。

今一度我と汝に問うが、己の在するその地における災害のリスクを答えられるか。風水害と地震とで、避難先を答えられるか。

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