リマン海流
タイムラインでリマン海流という文言をやたら見かけたので、突如沿海州ブームでも訪れたのかと思ったら、声優さんのこんな内容のツイート。
・リマン海流は初見
・オホーツク海流じゃなかったか
・いつ変わったのか
・海流は4つだった
どっかのクイズ番組で出たらしい。小学生でもわかるレベル、とか。
結論から言うとずっとリマン海流である。ここに学研の図鑑「海」(昭和48年)より海流図を掲げる。
リマン海流のロシア語はЛиманское течение(りまんすこえ・てちぃにゃ)で、大河の河口の海流となる。この大河はアムールであり、地名に依拠した名前で、呼び方自体が変わったわけではない。
一方でオホーツク海は
リマン海流とはサハリン(樺太)を挟んだ東側で、接してはいない。なお、樺太とロシア本土との最狭部「間宮海峡」はあまりに狭く、オホーツク海から流れ出てくるわけでもない。
ちなみにオホーツク海には「東樺太海流」が存在し、オホーツク海を反時計回りに巡る「オホーツク還流」の一部を形成する。ただ、それはこうした図鑑や、ちょっと濃い地学の本でようやく出てくる話で、小学校の教科書で常識とされるレベルではない。
●日本列島周囲の海洋
・太平洋
・日本海
・東シナ海
・オホーツク海
●日本列島周辺の海流(カッコ内はグループ)
・日本海流(黒潮・黒潮続流・黒潮反流)
・千島海流a.k.a親潮
・対馬海流(津軽海流・宗谷海流)
・リマン海流
4つの海と4つの海流。古い記憶が混同したのでしょう。
海洋名、海流名が地図にプロットされた状態で覚えていれば起こらない話し。「字面だけの暗記学習」の弊害さね。
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