SARS-CoV-2(その3)
4.効くかもしれない薬の確認
こういう、既存の薬からこっちにも効くかもしれないものを探す作業を「ドラッグリポジショニング(drug repositioning)」言うそうな
(1)アビガン
・概要:ウイルスの遺伝子複製酵素であるRNAポリメラーゼを阻害。元はインフルエンザウィルス対応。
・メカニズム:RNAを合成する酵素である「ポリメラーゼ」の働きを妨害する。ウィルスの狙いである「自分の複製」を作らせない働きがある。
(引用元)
(2)オルベスコ
・概要:「抗ウイルス効果」があるとされるが機序は不明(4/14現在ネット検索で引っかからず)。元はぜんそく用ステロイド剤
・メカニズム:「本来の目的と違う有効な効能」をオフターゲット効果と言うらしい。同じ理屈で体に良くない奴は「副作用」と呼ばれる。この薬は「抗ウイルス効果とステロイドの持つ炎症沈静化作用の相乗効果」とされるがメカニズム不明なので何とも
(引用元)
(3)ナファモスタット
・概要:スパイクタンパク質を切断する「TMPRESS2」の活動を妨害。元は急性膵炎の治療薬
・メカニズム:タンパク質分解を妨害する作用が「TMPRESS2 の活動を妨害」という形で出てくる。従ってウイルスが人体細胞に入り込むプロセスを食い止める
(引用元)
「家族に説明できる効果やメカニズム」が見えているのはこのくらい。イベルメクチンはここに書ける直前かな?ワクチンは世界各地で開発中。
5.うわさの確認
・BCGの効能
BCG(Bacille de Calmette et Guérin)は本来結核のワクチンである。ただ、いくつかの「オフターゲット効果」が知られる。
・呼吸器感染症の減少
・肺がんリスク低減
・膀胱がん進行抑制
結核で何でがんが?という話になるが、BCGワクチンは免疫システムの「やる気スイッチ」をオンにするらしいというのだ。具体的にはサイトカイン(細胞の持つ機能を活性化する物質)分泌能力が増大する。
これを確認するためお年寄りにBCGを打って、肺炎の起こりやすさを調査した結果、打った方がかかりにくいという結果が得られたという。
ただ、何せ「なぜ、そうなるのか」がまだ分かっていない。誰も安心材料と断言できない。
・秋冬の妙な風邪
自分もそうだが「2019年秋から2020年1月ごろ」に、微熱と咳がずっと続く妙な風邪を引いたという声をネットで目にする。自分の場合喘息の薬をずっと使ってようやく12月終わりに症状が治まった。
これが「強毒性を獲得する前のCoV-2」とする噂がある。
(引用元)
遺伝子追跡結果である。日本へは1月20日ごろに侵入したようで、大元は12月3日に中国にあったとされる。「治りづらい風邪」だからってこれに罹っていたと判断する理由は見つからない。抗体検査でも行えば別だろうが。
6.出来ることとすべきこと
薬もワクチンもまだなので罹らないに越したことはない。
(1)うがい手洗い集まらない
石鹸はウィルスのエンベロープを破壊する。つまり石鹸でちゃんと洗えということ。アルコールでも同じ効果が得られるが、皮膚に汚れが付いてるとアルコールが中まで入らないのでまず手を洗う。なお、人が触った場所のアルコール消毒は同じ理由で効果がある。もちろん、ウィルス暴露の可能性が高まる人の多い場所は極力避ける
(2)みんなが「自分が誰かにうつさない」行動をとる
「うつされたくない」とビクついてマスクに殺到しているわけだが、ウィルスは浮かんでいられるほど細かい水滴(ってか痰や鼻水や唾)にも付いておるので、マスク如きの目の粗さでは容易に通過する。
ただ。
マスクは鼻口から出てくる痰や鼻水や唾をまき散らさない効果は十分ある。
つまり、「誰かにうつさない」ことを目的に全員がマスクをすれば、防ぎづらい「細かい水滴」の減少を図ることができ、結果として誰にもうつらないという結果が得られる。このことは「自分は症状が出てないだけでウィルス持ってるかもしれない」前提で行動すべきことを示唆する。そしてそれは洗濯可能な布マスク(アベノマスク!)で充分という結論になる。
1人1人が誰かにうつさない行動をすれば、全員が誰からもうつされない結果が得られる。
One for ALL。どうぞご自愛を。
(おわり)
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