タンジェント・タンジェント
「自転車置き場」の追設工事を頼んだのだが、どうにもらちが明かねぇ。
営業「外壁との接続ってどう説明しましたっけ」
おいおいw
色々すり合わせた話と違うので現地見積りやり直し。技術者帯同。
なら話が早い。
技術「外壁と道路が並行じゃないので、道路に合わせて柱を立ててしまうと、屋根の力を壁が垂直に受けられないんですよ。なので壁際に別途柱と梁を設置して屋根を受けます」
わし「片持ちじゃなくて2本の柱の間に屋根を渡す形と」
技「そうですそうです」
イメージ。そんだけの話が何で「壁に穴をあける」という話になるんだ営業さんよ。
技「で、側面に風よけのシールドを付けますが、屋根は壁を基準に作るので、壁と屋根の間に隙間ができます」
営「えーっとですね…」
わし「屋根は壁基準、風よけは道路基準になるから、屋根のこっちとこっちで風よけと屋根の間の高さが変わるんですね」
技「そうです」
これ、イメージ画像のプラットホームでいうと、線路側から反対側へ斜めに壁が入る形。壁と屋根との距離は両端で変わりますわね。
わし「雨がそこから入ると困りますが隙間はどのくらい?」
技「えーっとですね…」
わし「屋根の角度が分かれば計算で…タンジェント、タンジェント」
技「ですね。図面に角度あったかな」
営「電卓ですね…タンジェント」
わし「スマホの電卓は横にすると三角関数出ますよ」
営「あ、ほんとだ!」
知らんかったんかいw。営業さん三角形にかかわるアレコレの見積りどうやってたん?
技「10度ですね。 tan〖10deg〗×112≒19.75」
わし「20センチ弱」
技「ですね。シールドの上に屋根の支承が入るので、20センチ全部あっぱっぱーってことはないので」
わし「じゃ、それで行きましょう」
技「承りました」
営業職ってドラマ等の影響で文系イメージあると思うけど、技術と顧客の間に立つからそれなりの知識は必要よ。
営「図面と着手契約書を追って郵送しますので…」
そこしっかりやってくれりゃいいす。1か月かかってやり取りした内容は10分で終わった。
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