過ぎたるは及ばざるが如し2
「美術館女子」とかいう新聞社の企画が炎上。
この「~女子」というのは、鉄道とか居酒屋とか、男性大多数、或いは男性が手始めの趣味の世界へ没入した女性が珍しがられたのが嚆矢で、以降、何かに凝ってる女性、そして女性目線で何かを楽しむ女性へと一般化(チャラ化)した。で、美術館とか言い出したのだが。
一周回っちまったかな、と。上野とか行ってみろ。元々美術館巡りする女性は多いわい。そこへチャラいノリ持ってこられたらそりゃ怒る罠。しかもよりによってオーディオ的に全く価値のない(チャラい)集団を使ってからに。
「~女子」を単なる流行言葉と捉えて、本質を外した安易な(チャラい)人寄せでアプローチした故での失敗でしょうな。ジェンダーフリー目線からの評価は識者に任せるが、例えば鉄道のそれから言うと「オタサーの姫」レベルを超える趣味性追求の話を聞かない。客観的視点を有し、ゆえに全体を俯瞰する「統合システム」である鉄道との親和性が男を引きつけるのに対し、「見える範囲の情報(知識ではない)は覚えました」だもんね。「ガイドブック」は男には売れない。「専門書」を買う。専門書が理解できるように自己研鑽する。逆に言うと中途半端なものは要らんのよ。専門書を超える内容がないものに価値はない。
ひっくり返して美術も身につけた知識に基づいて全力で作品と対峙する世界でしょうに。鉄道趣味が突き詰めると完全に時代背景に基づく目的と達成技術で、物理と数学の世界になるのと一緒。上っ面だけなぞって「っぽくする」とか真逆。
「科学する心の欠如」と同じベクトルを持つもの。
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