過ぎたるは及ばざるが如し2題
●ローソンのあれ
時計をはじめとする「計器」でアナログが支持されるのは「見て分かる」からなんですよ。具体的な文字を読まなくても、針の位置でざっくり分かるし、針の動きで変化率も把握できる。
なのに「遠目のぱっと見で揃って見える」…個別認識重視と真逆のデザイン。まぁミニマリストだというデザイナーを責めても始まらぬ。そうしろと言われてそうしただけだろ。ただこれは、製造者側の都合を押しつける「プロダクトアウト」そのものであって、ニーズにミートさせる「マーケットイン」とは真逆の思想と言わざるを得ない。
●1939年に文句を言っても
偏見問題で人死にが出るほどのデモになっているのはご承知の通りで。
ナチュラルな偏見満載の「風」の配信を中止しましょう。と。
へ?
1939年の作品である。現代の価値観で御してどうする。むしろ貴重な当時の文化資料であって、考えさせる題材、根深さを推し量る第一級の存在ではないのか。
「なかったこと」
にしてどうする。真逆だろう。「違い」に端を発する偏見は虚栄心と結びついてる故に根深く、見えなくすれば良いというものではない。米国には「強さが正義」「最強で攻められない状態が平和」という固定観念があるが、偏見撲滅に必要なのは「共存」であって、強弱という価値観とは相容れない。このことは根本的な解消への道のり長きを示唆する。
メモ:義父入院す。高体温・脱水症状。
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