邪道 #鉄道模型
この掃除機に襲われている円形の施設を「転車台」(ターンテーブル)という。周辺に放射線状に線路があって、機関車がズラズラ止まっているが、元々は蒸気機関車の車庫兼、方向転換用である。終点で折り返す場合にここで向きを変えて列車の先頭に向かうのであり、向きを変えて灰落としなど清掃整備に向かったり、放射線状の線路に入って休むのである。放射線状の線路に合わせた車庫もあって「扇形庫」(ラウンドハウス)と呼ぶ。
蒸気機関車以外の機関車は、前でも後ろでも走れることから、ホンモノでこれを使っているところは当然ながらもうないが、京都の鉄道博物館は旧梅小路機関区のこの施設をそのまま活用しているほか、
大宮の鉄道博物館もこれをモチーフにした展示室になっている。
しかし我が土日鉄道の場合、電気機関車だけしか動かさない場合でもここを車庫に使っている。なぜなら、機関車の数に合わせて必要な数のポイントを配置し、線路をつなげると、けっこうな費用と何より面積を要するからである。比してこいつなら1台のキカイから10本以上の線路を生やす事が出来る。
現物において電気機関車でこれを使う場合、電気を与える「架線」をクモの巣みたいに張る必要があって、姫路第二機関区など実際そーいう写真をネットで見かけるが、元々電気を使う前提じゃないので、張力の調整や何より感電防止(絶縁対策)など、苦労したはずである。しかし、模型においては模型としての運転効率・合理性第一で良いから、こっちの方が便利である。架線が張ってないことについては、まぁ、エンジン式の牽引車に出し入れしてもらってるということでw
こういうのを邪道という。
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