ええのけ、バイデンで
日本のマスコミはこぞってバイデン勝利を吉報のように報じている。政治的に偏向を持っているよと自ら吹聴してどうする。で、菅さんの「俯瞰的じゃないから任命拒否した」にケチを付ける。
日本国民なのでどうにもならんが、今、アメリカのすべきことはコロナウィルス感染の抑止であり、そこに傾注している間にアメリカの安全を脅かす者へ隙を与えないプレゼンスを開陳することじゃないのか。
国威発揚という奴だが、それに手っ取り早いのは建国精神に立ち戻ることで、アメリカの祖となったアングロサクソン・プロテスタントを軸に動くこと、じゃないのか。総花的な人権・環境重視ではなく。
「人種差別」が取り沙汰された。祖の連中は自分たちが一番と思っているので、そうじゃないと判断した者はナチュラルに見下す。転じて、アメリカとそれ以外という目線になる。これは神に祝福された我々と宗派宗教の違う「異種」という価値観と車の両輪を構成する。放っておくと言動に出てくるので法による束縛を要する。それで出来上がるのは「見かけ上差別的な言動が存在しない」水面であって、水面下では何も変わらない。
トランプはそれを凝縮したステレオタイプみたいな部分があって、だからこそもてはやされて大統領になったのだと思う。ここで注意したいことがある。首記マスコミは「トランプが分断を生んだのだ」とよく言うが、分断が先にあってトランプを祭り上げたという時系列の方が正しい。反動でバイデンに振れている。
バイデンの物言いを聞いていると科学的な理論と検証に基づくコロナ対策にまず言及している。それはいい。但し今から取り戻すには広がりすぎた気がする。ただ、それ以外はアフリカ系の女性を副大統領に据えた、という「ショー」的な側面も見えなくない。大統領に座ることはゴールではなく、今後4年のスタートに過ぎない。中露北は大いに揺さぶりを掛けてくると思うが、その副大統領をブレーンに「やるのか?あ?」のトランプと違う方法で押さえ込むことが出来るのだろうか。パリ協定復帰とか化石燃料依存からの脱却とか掲げているようだが、安全保障と直接結びつかないそれらに割くリソースがあるのか。
人種問題についても解決を掲げる。しかし反トランプの矢面である当人が何か物申してトランプ支持層に説得力を持つだろうか。トランプ支持層には総花的な対応が自分たちの利益を奪ったという意識(言いがかり八つ当たりに近いが)があるように思う。
アメリカにたてつく野蛮な国は数多くある。それらの中には日本を伺うものも少なからずある。「やんのか?あ?」が引っ込められたと彼らが認識したら、野蛮は前面に出てくるだろう。いざ「傘」が必要になったとき、バイデンは広げるだろうか?
いいのか?バイデンで。逆にガチだったら笑うが。
★認識・意見分かれる話なので垂れ流しで願います
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