元来た道を戻るのではなく
今回の「父との戦争」に用いた乗車券である。これ見て鉄ヲタはニヤニヤするだろうし、そうでない方には意味不明であろう。
名古屋から名古屋へ行く乗車券って何だ?
実はこの乗車券の経由地は「円」を描いている。名古屋市内を出発し、中央本線をひたすら東上し、甲府側から八王子に到達。帰路は新横浜から新幹線で名古屋へ戻る。旅行全体としては「八王子へ行って帰る」のだが、経路としては一切重複がない。1枚で買えるのである。
このルートを選んだそもそもの趣旨は「多少は旅の要素を入れたい」であった。ただ、「大阪からの列車に乗らない」という大義名分が後からついた。
ついでに書くと験担ぎにもなったかもしれぬ。同じ場所へ戻るにしても「後戻り」はしないのである。
果たして父は帰還し、娘は一つ階段を上がった。
らせんを描いて上昇して行くことはいいこと。この切符は暗示していたのか。
寝覚ノ床
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