大垣夜行の終焉
いやそれこそこの列車やろうとコイツを発注してあるのだが。
元々東海道本線の普通列車は静岡行きとか浜松行きとかヒョイヒョイあって、名古屋を越えて行くような奴は夜行だった。それが「安く・夜間長距離」の移動ニーズのゆえに新幹線開業後も残ったのがこいつである。ただまぁ、同じ事は高速バスでも出来るので、最近は臨時列車に成り果てていて、ついに命脈が、という次第。ガキの頃時刻表を眺めていて突如最終列車だけガチ長距離で萌えた記憶がある(中央線の松本夜行も同様)。ただまぁ、生活圏が東京~名古屋間の移動であったことから、使ったことは無かった。名古屋までなら、わざわざコイツ使わなくても、「静岡行き」で長距離感は楽しめた。
「移動」のニーズは「とにかくスピード」か「とにかく安く」の二極分化が進んでいる。100分を1万円で買うか、6時間掛かるが5000円で行くかだ。
その昔、夜行急行はA寝台、B寝台、グリーン車、普通車、それも指定席と自由席があるなどバラエティに富んでいて、「寝ながら移動」のニーズとスタイルは様々あったことが覗える。だが今は、「移動して現地で寝る」が「寝ながら移動」の大半を持って行ってしまった。宜なるかな。されど、寂しからずや。
「夜行普通列車」それは、ノスタルジアの彼方へ。
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