廃品利用 #鉄道模型
この渦巻き状の機械は「電動発電機」(Motor-Generator:略MG)である。モータで発電機を回して交流電力を生成する。「電気で電気を作る」ってナニ無駄なことを思われるかもだが、この電車は直流で動くが、冷房機などは交流で動くのだ。そこで直流→交流の変換が必要になるのだが、20世紀の技術でその答えは「発電機をモータで動かす」だったのだ。なお、この丸い姿形と「電動発電機」のゆえに「でんでん虫」とも呼ばれる。ちなみに現在は半導体回路であるインバータで交流を得ている。この電源用のインバータを略してSIV(StaticInVerter:静止形インバータの略)と記すが、この静止形=Staticの故は、「回らない」電力変換装置という意味から来ている。
で、鉄道模型でこの部分だけが欲しくて中古屋へジャンクパーツを探しに行った。果たしてあったのであるが。
現物写真のように「ウェザリング」(汚れ表現)を試みたのだと分かるが茶色く塗り潰してどうする。そして自分はウェザリングはしない。
「取る方法ないですかね」
「無いですね」
上から黒く塗るか?ままよワンチャンと「ガンダムマーカー」の「消しペン」を塗り込んでみる。こいつ成分なんだっけ…クンカクンカ…IPAっぽいけどサイト見てもナニも書いてないのよね。
さて液だれするほど塗りつけて少し置いたところ。
剥がれた剥がれた。ディテールの細かい所まで入り込んでるから完全に剥がすのは難しいかもだが、ここまで剥がれりゃ上から黒く塗ってもたいしたことないわけで。
ちなみに、鉄道模型の「中古ジャンク」は、多くの場合、「遺品」。「山を成す電車のおもちゃ」を遺族がまとめて売り払う。
少し手を加えれば蘇るのが殆どなのでこっちは好都合なんだけどね。
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