紀元節2121
「なんちゅう節操の無い見出しだ」
サーセン。よく出てくるこれは月岡芳年『大日本名将鑑』の「神武天皇」とのこと。
皇紀2681年。神武天皇の実在性は問うだけヤボだろう。127歳で崩御。神日本磐余彦天皇(かむやまといわれびこのすめらみこと)。始馭天下之天皇(はつくにしらすすめらみこと)。この辺国体成立に至る「混沌からの収斂」を擬人化したと見るのが自然な考え方。
伊邪那岐・伊邪那美・天照大神と連なる「国産み神話」と神武東征の整合性も昔っから言われるが、どっちも「昔々の言い伝え」に基づく。時系列に並べようとするだけヤボ。ただ、「炎」の存在と「東征」は、7300年前の鬼界アカホヤによる火砕流で南九州縄文文化が滅亡したことや、阿蘇山の噴火で同様にカタストロフと新しい大地の創成が起きたこと、縄文海進から海退(海が退いて水位が下がること※)により使える陸地が広がって行ったこと、など、「伝承されたかすかな記憶」を使えば説明できそうな気が勝手にしている。この辺り「自然」そのものに神性を見た原点という気がするし、応じた「神格化」と考えるがどうだろう。
日本神話の話をガチ目に書くとすぐ極右的だー的な批判が出てくるが、成立には背景が存在し、それは地史を念頭に考えて当然だろう。地震・津波・火山・台風・洪水…自然界がもたらすあらゆる災厄と一方、狩猟採集で事足りた豊かな大地があったのだから。ダイナミックな物語が生まれるのは当たり前。
なお本日は出勤日。工場は飛び石連休が嫌いw
※従前「氷河期終わって氷山が溶けたから海水が増えた」という説明だが、それだけではなく、増えた海水で海が重くなり、海岸沿いの土地が海中に引きずり込まれて更に海に沈んだ、というメカニズムの併存も指摘されている。更に海水の重さでその下のマントルが陸地側へ押し出されて陸地が持ち上がった結果、海は再び戻って行き、海進が終わった(海退した)という説がある。この場合、応じて陸には大地震、大噴火が起きたのではないかな?
メモ:義父退院す。
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