「彼」のそのあと
少し前の「なんでですかね」の彼は、結局その後も方々に聞きまくったらしい。おいらに訊くと怒られるのでおいら以外の「工場によくいるその筋の専門家」をツテのツテの頼ってメールをばらまいたそうな。
が、オレが伝えた情報ってそーゆー専門家たちからの情報を集約したものなのですよ。
「その話ならアイツから聞いたんじゃないの?」
↓
「同じこと聞かれたんだけど伝えてないの?」
こうなる。で、オイラが回答の中継をサボったのでは?とオイラの上司にご注進した方がいて、オイラは彼への回答メールを上司にも「こう答えますぜ」の意味で入れているので、「答えたはずなのにまた聞いてきた」こうなる。すると上司→上司で「彼にちゃんと判らせたか?」こうなる。
めちゃくちゃ怒られたらしい。
「お詫びです。せっかく教えていただいたのに」
不幸な話だが「トンネル効果」とか「エネルギー準位」とか「なんでか知らんがそうなっとるんでそういうもんだと覚えておけ」的な奴はどうしても理解できないという方はあるものだ。「光の速度はどんな状態から見ても一定だ」という相対性理論とか最たるものだろう。「原理」なのでどうしようもない。わからなくてもそうなっている。
「理解できなかったら理解できるまで聞いてくれればいいんだぜ?」
「怒られたし」
「オレ怒ったっけ?」
「上司に」
「情報源は怒ってないんだから黙って情報源に続けて聞けばいいんだって。怒られたくないから知らないままでいいって技術者としてダメでしょ。理屈を実証するのが仕事なのに理屈不明はダメだって。理屈を武器にしなきゃ。理論武装って知ってるでしょ」
「怒ってないんですか?優しいですね」
「優しくなんかねーよ。君が正しく理解してくれた方が会社として資産になる。そんだけ」
「でも本を借りたのでそれで頑張ってみます」
それならそれでええよ。
なお、この裏返しとして飲ミュニケーションとか仕事以外でしがらみ作るのは嫌いである。まぁ存亡の危機に遭ってコロナの禁止で滅亡したからどうでもいいけど。
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